別荘での忘年会8
2013.12.29 (Sun)
けれど、Tさんは自分の奥様である桐子の手をとると、
ふらつく彼女を抱きかかえるようにして、
「素敵な夜の最後は、大切な奥様で」と、
隣の和室に入って行ったのでした。
二人の部屋に戻った私たち、
その途端、私の身に着けていたものすべてを大事に脱がせてくれた主人、
私をベッドに座らせると、自分のものを突き出しました。
愛しなれたものを、お口に含みながら、伸ばした手で両方の乳房を揉まれ、
なぜだか、涙が流れていたのです。
Tさんのものを、受け入れるという過ちを犯そうとしましたが、
幸いなことに、そのことを後悔することにはなりませんでした。
私は、今まで通りの貞操な妻として、
主人だけのためにおびただしい愛液を流しながら、
懸命に髪を揺らしていたのです。
大好きな主人に抱かれながら、
別荘最後の幸せな夜は更けて行くのでした。
冬の別荘での忘年会、今日は最終日。
皆、早起きして、女性はお部屋の中の後片付け。
男性は別荘の建物の周辺点検と補修。
お掃除が終わったところで、女性三人は最後のお風呂。
透き通るような二人の綺麗な裸体を、ほれぼれと眺めていたら、
逆に私の身体を見ていた葵が、
「あら、順子。右のおっぱいのそれって、キスマークじゃないの」
えっ、やだ、本当だわ、乳首のすぐ上に、薄っすらと。
けれど、確かに、ごまかせないような薄桃色の唇の跡。
男の人って、相手をした女の人を抱いた証として、
皆、こうやってキスマーク付けるのでしょうか。
「それって、Tさんにつけられたの」って、
誰に付けられたのかしら、主人? それとも、Tさんかしら、
どっちにしても、
何人もの男性に乳首吸われてたってこと、言い訳できないですよね。
いろいろなことがあった、今回の忘年会。
取り返しのつかないことにならないでよかったと、
すぐには消えてはくれないだろうキスマークを、
そっと、指先でなぞりながらそう思っていたのでした。
能登の別荘。
また、皆で遊びに来る時を、楽しみにしています。
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