奈良での夜2
2020.03.31 (Tue)
髪を左右に振り乱して、彼に懇願していました。
「もっと、もっと、犯して。あなたの好きなようにして」
「あぁ、また、堪らないんです」
そう言うと、自分の男の人のものしごきながら、
たった今、自分の精液、注ぎ込んだ私の秘唇にあてがうと、
最初の時と、少しも硬さを失わない、驚くほどの若く硬いもの、
荒い息を聞かせながら、慌てるようにして、埋め込んできたのでした。
二度目の逢瀬、久しぶりに身体を繋ぎあったというのに、肌の相性もあったのでしょうか、
それに、若く激しい営みに翻弄され、
そして、自分から求め続けるようにして、気を失うほどの悦びに昇りつめていたのです。
ぶつける様に重ねられたきたくちびるにも、抗えませんでした。
性器の繋がりよりも、ある意味では、愛情の証でもあるはずのくちづけ、
吸いたてる彼の、そんな激しい情熱に、唾液を啜りながら、応えていたのです。
それまで知らなかったと思える、身体の奥の、さらに奥にまで、
彼の長く太い男の人のものが、突き入れられてきて、奥の肉壁に届いたように感じると、
それに誘われるように、彼の背中に回していた両手に力を込め、
大きく太ももを開いて、彼のものを、少しでも奥に迎えられるように、
嫌らしく腰を蠢かせること、止められませんでした。
もっと、もっと、私の身体の締め付けを味わってもらって、
そして、彼の若い精液、たくさん出してもらいたかったのでしょうか。
何を求められても、何を望まれても、抗うことはできなかったのです。
今の私は、身体も、そして、こころまでも、彼のものになっていたのかもしれませんね。
そして、そのことを、彼以上に求めていたのは、
そう、私、自身だったことは、間違いのないように思えたのです。