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小舟の行方11

2017.11.28 (Tue)


お昼に一度、お風呂で済ませていたのに、
彼、この夜、二度私の身体の奥に、
思いを遂げました。

求められもしないのに、荒い息を吐きながら、彼の逞しい腰に跨ると、
揺れ動く乳房を下から揉みあげられ、
ふたりのしっかりと繋がっているところ、見られていました。

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自分でも驚くほど、恥ずかしい叫び声を上げ続けたのは、
彼に、背中を見せながら、繋がった腰を、強く抱き寄せられたときでした。
その時までには感じなかった、身体の深いところにまで、
彼の、太く固いものが届き、奥を押し開くように、突かれ続けられたからです。

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何度、悦びに上り詰めることを、彼に告げたのか思い出せません。
身体の震え、治まる間もなく、続けて、身体を仰け反らせていたし、
寄せられてきたくちびるを、私の方からねだっていたようにも思います。

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爽やかな涼風の吹き抜ける、初夏の林の中で、
初めて、彼と身体を繋いでから、随分と時間は経っているはずなのに、
この夜、彼のもので繋がった瞬間に、馴染み合ったお互いの身体を感じていました。

彼の肩を、背中を抱きしめ、私の体の奥に、どくどくと注がれる彼の精液を、
逞しい腰を引き寄せながら、どうしようもなく自分の奥に、全部出してもらいたくて、
逞しい彼の腰に、繋ぎあった自分のもの擦りつけていたのでした。

「もっと、もっと、突いて」
「あぁ、大好き」
「中に、中にお願い」

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そんな、人妻として、言ってはならないことを、叫んでいたのかもしれません。
そして、その声は、枕元に置かれた電話を通じて、誰かに聞かれていたのかもしれなかったのです。

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