M先生とのこと3 痛み
2015.08.31 (Mon)
「M先生とのこと」の続きです。
先生から抱かれてからの生活、
授業も、サークル活動も、それまでと変わらないように、しっかりと取り組むつもりでした。
実際、大学をお休みすることもなく、
女友人たちとも、それまで通り、あたりまえの毎日を過ごしていたんです。
先生とのこと、皆に、気づかれないままに。
先生からの誘いは、携帯電話でのことが多かったです。
私の方から掛けることは、殆どありませんでした。
先生に逢いたくて、逢いたくて、堪らないころになると、
図ったように、携帯電話の画面に先生のお名前が現れました。
それまで、日頃通りの生活を続けていても、
先生のお名前を見た途端に、
身体とこころがとろけるようになっていくのが分かりました。
それまで、舌を巻き付かせながら、
優しく口に含んでくれていた左側の硬くなっていた乳首を、
それまで経験のないほど、強く噛まれたのは、
二度目の夜の営みの後でした。
まだ、身体に麻痺が走り、喘ぎの治まらない私のくちびるに、
先生の指が微かに触れ、
それは、自分のものを口に含むようにとの、合図だとなぜだかわかったのです。
先生の大切な男の人の液と、私の愛液に濡れた男の人のもの、
なんのためらいもなく、頬擦りをして、ゆっくりと、お口に含むと、
手をゆっくりと動かし、指を絡めながら、
少しだけ柔らかくなったものの中から、残った白い液を吸い出したのでした。
「嫌なこと、させるかもしれないよ」
私は、慌てるようにして、髪を揺らしました。
「私のこと、先生の好きなようにしてください」
その微かな恥ずかしい言葉が、その時の、私の、正直な気持ちだったんです。
数回、肌を合わせただけだというのに、
もう、すっかり、私、先生のものに、染まり始めていたんでしょうね。
「いやぁん、先生、痛い!」
乳首の強い痛みに、仰け反りながら、私、そう言うと、
「我慢するんだ」
一度、乳首からくちびるを離すと、先生、強くそう言いながら、
もう一度、硬くなった乳首に歯を当ててきたんです。
前よりも、鋭い痛みが乳首を走り、悲鳴のような細い声を我慢することができませんでした。
「嫌いになったかい、僕のこと」
髪を振って、先生のそんな言葉に応えました。
痛みのため、涙が頬を伝いました。乳首から血が滲んでいるようにも、思えました。
そんな風にされたこと、もちろん、初めてだったけど、
先生が私にしたいと思ったそんなことのために、自分が一生懸命に我慢できたこと、
ひどく嬉しくも、思えたのです。
シャワーを浴びた後、鏡で自分の裸の身体を見たとき、
「あっ」って、小さな声あげました。
左胸の乳首の上に、くっきりと朱色のくちびるの跡があったからです。
「これが消える前に、また、逢おうね」
気付かない間に、私の背後に来ていた先生、そう言うと、
後ろから回された両手が、私の乳房に覆いかぶさり、
さっき、噛まれた乳首、もう一度、強くつままれたのです。
少しずつ、先生のものになり始めた、私の身体。
私は、振り向くと、先生のくちびる、泣きながらねだったのでした。