土曜日の朝
2021.06.28 (Mon)
普通の日だったら、もう、起きてもいい時間でしたが、
雨のためでしょうか、薄っすらと暗い寝室の中で、やっと目を覚ましました。
朦朧としたまま、私は、ふら付きながら、隣のベッドに滑り込むと、
そんな私に気付いた夫は、羽毛ベッドを持ち上げて、暖かな自分の傍らに、
私を招き入れてくれましたよ。
朝の挨拶もしないまま、何の言葉もないまま、
スプーンが重なり合うように、私、夫の胸に、自分の背中を預けると、
いつものように、夫の指先が、
上手にパジャマのボタンと、ブラのフロントホックを外し、
私の胸に、手のひらを被せてきたのです。
ゆっくりと、やさしく乳房、揉み上げられ、
身体の芯に、どうしようもない、桃色の快感が湧き上がってきて、
私、思わず、甘い声を漏らしてしまうことが恥ずかしくて、
慌てて、お口に手を当てましが、
それを見計らったようにして、乳首、摘ままれていました。
特に、予定がない時の、土曜日の朝って、こんなして、始まること、多いですね。
充分に、睡眠は満たされているので、すぐに朝食にしてもいいはずなんですけど、
夫に、私の方から、おねだりしちゃうんです。
耳たぶを甘噛みされ、下着を脱がさ、
何も身に着けていない二人の身体が絡み合うと、
私の、秘唇、もう、何の必要もないほど、潤んでいて、
押し付けられてくる、大好きな夫の男の人のもの、自分から手を添えて、
自分の中に、導き入れるんです。
幾らもしないうちに、悦びは確実に訪れまました。
安心して、夫のもの、受け入れられる時って、特に、悦びは深いですよね。
そんな、悶える私を見下ろしながら、
夫も満足そうにして、自分の熱いしるし、
たっぷりと、私の中に、注ぎ入れてくれたんです。
「最近、よし坊とは、逢ってるの」
「えっ、そんなことない、お仕事以外で、彼と話すことないし、逢ってもいないわ」
「へえ、そうなんだ」
「当たり前でしょ、彼と逢う理由もないし」
「なんだか、刺激がないね」
「えっ、どう言うこと?」
「順子が、よし坊と逢うんだと思うと、元気が湧くけど」
「馬鹿ぁ、何言ってるのよ」
そんな話をしてたら、パパ、急に私の肩口の近くに膝まづくと、
さっきまで、私の中にあった、自分の男の人のもの、片手で握って擦り始めたんです。
「お口でしてあげようか」
「顔にかけるから」
「えっ」
理由を聞く前に、パパったら、
手の動きをそれまでにも増して早め、
あっという間に、唸り声をあげると、
驚くほどいっぱいの、男の人のしるし、私の顔に振りかけたのでした。
頬を、くちびるを、首筋を伝い流れる熱い精液を、
私、指先に絡め、そして、舐めとると、
まだ、脈を打ち、名残りのものを滴らせているパパのもの、
喉の奥にまで、咥え入れたのでした。
嫌ではありませんでした。
初めてのことではありませんでしたが、いつものことでもありませんでした。
よし君のことでパパ、こんな風になったのでしょうか。
お勤めを再開して、心配な時間、また、始まってしまうのかなぁって、
頬を伝い流れる、紛れもないパパの精液を感じながら、
私、そう、思ったのです。