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歓迎会の夜

2021.08.30 (Mon)


二度目のお勤めを始めて、二週間ほど経った週末、
歓迎会を開いていただくことになりました。
と言っても、このご時世、皆さん一緒にっていうんではなくて、
数人の若い人たちが、開いてくれたんです。
前の時のような、正式な歓迎会は、もう少し、後でとのことでした。

場所は、これも、どこかのお店でというわけにはいかないので、
経理を担当している、さくらさんのマンションでということになりました。

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ありがたいことに、Yさんから、ポケットマネー頂いていたので、
別に焼き餃子か中華風唐揚げを選べる皇皇ルーロハンセットを宅配してもらい、
飲み物は、ワインを準備していただきましたよ。

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研修生のりょうま君、関東の大学の法学部を卒業した後、
事務所で勉強し経験を積みながら、司法試験に挑戦中です。
運動が得意で、高校時代はサッカーで全国大会に出場したことがあるそうなんですよ。
お勉強、出来るのは間違いないけど、
笑顔が爽やかな今どきのイケメンですけど、
私より、一回り以上年下で、可愛らしいですね。

さくらさんは、りょうま君の二つ上で、
顔立ちには、幼ささえ感じられるんですけど、一目で肉付きの良い身体なのがわかるんです。
お父様が税理士で、経理のお勉強には、興味があるって話してました。

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その若い二人に、よし君、そして、私、
食べながら、飲みながら、いろいろと楽しい話を聞いて楽しかったです。

「ここのはやっぱ、美味しいですよね」
「えぇ、本格的ってわけじゃないけど、
このルーロハンとか、主人と行った、台湾で食べたの思い出すわ」

「順子さん、本当に奇麗ですよね」
「えぇ、女の私が見てても、そう、思う」
「やだぁ、そんなこと言わないでよ、恥ずかしいわ」
「何て言うか、若い女の人にはない、大人の魅力が溢れてて」
「よし先生、順子さんのだんなさん、ご存じなんでしょ」
「あぁ、俺が学生の時から、知ってるよ」
「そのだんなさん、お幸せですよね、こんな、素敵な奥様で」
「そんなに羨ましいなら、一度、デートでもしてもらったらいいよ」
「えっ、いいんですか」
「きっと、OKしてもらえるよ。ねえ、順子さん?」

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そう言うと、私の横顔に、思わせ振りな眼差しを向けたのでした。
どう応えていいのか、困りましたよ。
よし君、あなたともそうでしょう、
あなたに、誘われて、望まれて、
人妻だった私が、あなたと、身体を繋ぎあったんですよね。

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食事を終え、さくらさんと私、
一人住まいには贅沢なキッチンで、並んで簡単な洗い物を済ませると、
二次会は、男の人たちが、リビングに準備してくれてました。

お酒は、「石川門」、おつまみは、ビニールに入っている乾き物だけど、
のどぐろの味が、気軽に楽しめる「のどぐろの浜焼き」です。
これ美味しいですよ、皆さんも、お取り寄せするといいですよ。

「あぁ、ちょっと、酔っちゃいました」
「私も、りょうま君が、ワイン、あんまり勧めるから」
「いいじゃないですけ、明日はお休みだし、ほらっ、順子さん、石川門ですよ」

そう言うと、りょうま君、ぬる燗がいいからって、
私の前のグラスに、お酒、注いだんです。
それから、また、お話に花が咲きましたが、幾らもしないうちに、さくらさん、
ソファーの隣に座っていたりょうま君に、だらしなく、しな垂れかかってました。
酔ったって言ってたの、本当だったんでしょうね。

「あらっ、たいへん、さくらさん、大丈夫かしら」
「楽しそうにして、ずいぶん、飲んでたから」
「すいませんね、寝せてきますね」

そう言うと、りょうま君、彼女を抱きかかえるようにして、
隣の部屋に連れて行ったのでした。

そんな二人の姿が、見えなくなると、そっと、肩に回されてきたよし君の左手、
少し強引に、私の身体、抱き寄せてきたんです。

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「駄目よ」
「順子さんが、来てくれると知って、堪らなかったんだ。
 また、逢えるかと思うと」

耳元に、熱い息を感じると、身体が震え、甘い吐息、漏らしてしまっていました。
逢えなかった、逢ってはならなかった永い隙間を、
彼のその一言が、あっという間に、その時間を埋めてしまったのでしょうか。


よし君のことで、夫に心配させてはいけないって、思っていました。
けれど、当たり前のように寄せられてきた彼のくちびるが、
抗うことをしない私のくちびると、ゆっくりと重なり合い、
そして、懐かしい匂いする二人の舌が絡み合うと、
それだけではなくて、私、彼の後ろ髪を両手で抱き寄せるようにして、
思わず唾液、啜り飲んでいたのでした。
ごめんなさい、パパ、その時パパのこと、こころに、少しもなかったのです。

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気持ちの高まりのままに、くちびるを重ねあい、舌を絡ませ続けました。
どうすることもできない、狂おしい気持ちが、
こころを燃え上がらせていたんでしょうね。
手のひらが、私の胸元に伸びてきて、ゆっくりと、上手に揉み上げても、
もう、彼の望むがままに許してしまうしか、なかったのでした。


その時、さくらさんたちが移った隣の部屋から、
曇った声、漏れ聞こえてきたような気がして、
私たちのくちびる、唾液の糸を引きながら、離れました。


虚ろな眼差しで、そう言って、よし君を見たんですけど、

「僕たちも、ここで、いいでしょ」

そう言いながら、スラックスのベルトに手を掛けたよし君、

「いけないのよ、そんなこと、前と違うんだから」
「堪らないんです、じゃ、飲んで、僕の。昔みたいに」

下着を脱いで、お腹に付きそうに跳ね出た、
今は懐かしいはずの、よし君の、恐ろしく大きな男の人のもの、
私、諦めたように、熱い息をひとつ漏らすと、
こころの中、真っ赤に染め上げながら、
そして、身体の奥をしっかりと潤ませながら、
手のひら、そっと、伸ばしたのでした。

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隣の部屋から、
上手に悦びの瞬間を合わせようとする、二人の重なりあう声、
しっかりと、聞こえてきて、はっと、我に返りました。
酔いのために、うつらうつらして、私、よし君にしな垂れかかって、
彼には言えないような、恥ずかしい夢、見ていたんですね。

「なんだ、二人、始めちゃったのか」
「えっ、何」
「仕方ないでしょうね、仲良きことは、美しきかな」
「二人、そうなの」
「あぁ、順子さん、知らなかったですよね、二人、一緒に暮らしてるんですよ」
「まぁ」
「前と違って、今の若い人は、結婚しても、しなくても、暫く一緒に住んでみるんですよ」
「あぁ、それって、聞いたことあるけど」

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僕は、もう暫くいますけど、あぁ、タクシー呼びますね。
そう言ってくれたよし君を残して、
歓迎会の夜の幕が、やっと、降り始めたのでした。

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13:15  |  よし君とのこと  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
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