今夜も一夜妻 福井編1
2020.11.02 (Mon)
「今夜も一夜妻 福井編」
日付 2020年7月23日(木)
利用ホテル グランディア芳泉
お相手 西村和博 様 (仮名 48歳 眼鏡関連の会社経営)
「奥様は、お口に合わないもの、ございますか」
仲居さんにそう尋ねられて、ちょっと、返事に困りました。
傍から見ると、仲の良い夫婦に見えたのでしょうね。
まさか、私たちが、さっき初めて逢ったばかりの全くの他人同士で、
けれど、当たり前の夫婦のように、
そして、夫ではない彼の欲望の望むがままに、
性器を繋ぎ合う、恥ずかしい夜を過ごすことになるかもしれないだなんて、
きっと、仲居さん、思ってもいないんですよね。
「旦那様、お幸せですね。こんなに、綺麗な奥様で」
仲居さんの、そんな言葉に、西村さん、
あらためて私の首筋から胸元、舐めるように見ると、
満足そうな笑みを浮かべながら、盃を傾けたんです。
越前ガニや甘えびなどの懐石料理、木の香りのするような素敵な個室でいただきました。
どれもこれも、とても美味しかったですが、
これから流れるだろう時間のことを思うと、胸がいっぱいで、
本当には、楽しめなかったのかもしれませんね。
「順子さんのサイト、読ませてもらいました。
あなたのような、美しい、清楚で身持ちの堅いそうに思える女性が、
ご主人ではない男と、あんなに厭らしいことをしているだなんて、
でも、今、目の前にいるあなたの方が、
想像していた順子さん以上に、本当に素敵ですよ」
どんな返事をしていいのかわからなくて、揃えた箸、そっと、置いたのでした。
四代続いているメガネ関連の会社を経営していること、奥様とは数年前に離婚していて、
県外の大学に通う子ども達も、たまにしか、家に戻ってこないことなど、
隠すことなく、ご自分のことを話していただきました。
高校と大学で、陸上競技をしていたということで、
贅肉が感じられない、スマートな身体つきでしたよ。
「今夜、その白い肌をゆっくりと楽しめるかと思うと、堪らないですよ。」
お食事処から、お部屋に戻る途中、素敵な中庭を散策しました。
浴衣姿で自然に手を絡め合い、薄暗い中で、彼の肘が、私の胸をこねるようにするの、
身体をくねらせ、狼狽えながら、拒みましたが、
けれど、私の身体、そんな西村さんの肘の動きに応えるように、
正直に乳首、固くしまっていたのです。
「バージン★ママ」に寄せられたコメントに、
夫ではない男の人との時間を過ごして、
その夜のことを、報告してくれっていう企画のお話がありました。
心配のない、信頼のおける男の人を紹介するし、
「今夜も一夜妻」という、恥ずかしいタイトルまで、もう、考えてあるって。
主人や、コメントを書いていただいている方にも、相談したんですが、
なかなか、決心がつかないでいたんですが、
とうとう、今夜という時間を迎えてしまっていたんです。
木立の暗がりの中で、ふいに手を握られ、彼の浴衣の下の重ねの中に引かれると、
しっかりとわかる、熱くなった彼の男の人のもの、
されるがままに、拒みながらも、摩ることになったんですが、
下着の上からでも、それ、ちよっと、びっくりするほど大きいことに驚かされたんです。
そんなうろたえる私の耳元にくちびるを寄せると、
熱い息を吹きかけながら、彼、こう言ったんです。
「今夜、これ、しっかり受け入れてくださいね。
あなたも人妻だからわかるしょう、
これを入れられたら、自分の身体がどうなってしまうのか、
忘れられない夜にしてあげるから」
木立の薄っすらとした陰の向こう側から、
夏虫の微かな鳴き声が聞こえているように思えました。