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スキー場での恋

2013.12.07 (Sat)

寒くなって、遠くの山に白いものが見えるようになると、
やっぱり、スキーに行きたくなりますよね。
幼い頃から両親に連れて行ってもらっていて、
スキー大好きです。
私も主人も、国体予選に出場したこともあるんですよ。

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数年前、Sさん夫人の葵さんたちと、数日間のスキーを楽しみました。
主人たちはお仕事で行けなかったけど、
両方とも子どもたちが同じ年頃の娘たちで小さい頃から仲良し、
部屋も子どもたち4人の部屋にしてあげて、
母親たちも手がかからないで、自分たちのスキーが楽しめました。

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ボードも興味がありますが、やっぱりスキーが好きです。
夜行バスでホテルに着いた一日目、
暫くのんびりとした後、
午後から、子どもたちはスキースクールに参加、
私たちはゆっくりとスキー楽しめました。

二日目も朝から快晴。
葵さんは上級者コース、子どもたちはスクールだったので、
午後から私ひとり林間コースを楽しんでいました。

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ボーゲンでゆっくりと粉雪の舞うコースを滑っていた私に、
後ろからきたボーダーが、どすん!
2、3メートル飛ばされて、雪溜まりの中に転んでしまったのです。

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追突・衝突、よくあることなんですが、
彼の肩かひじが、運悪く、私のみぞおち付近に当たったんでしょうね。
数秒息が止まって、足をばたばたさせました。
慌てて抱き起こしてくれた彼。
「ごめんなさい、大丈夫ですか」
きらきらとした目が、心配そうに私の顔の近くにありました。
彼の胸の中で息を整えた私は、
「死んじゃうわ、あなたが、乱暴だから」
と言って、笑顔を返してあげると、
彼、ほっとした様子で、
なぜだか、それまでよりも、私のこと強く抱きしめたんです。

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私その時になって気付きました。
衝突のショックで、ブラの前ホックが外れたことに。
スキーウエアの下にはフリースを着ているので、
何も心配はないんだけど、
なんだか頼りなく乳房が揺れるのがわかりました。

「わぁ、綺麗な方なんですね」
あなたにブラ外されたわ、次はどうするつもり、なんて思いながら、
引き続き彼の胸の中で、そんな言葉を聞いていたのです。

「こんなとこ、主人に見られたら、離婚されちゃう。
 あなた、責任とってくれるの」
そう笑顔で言って、ゆっくりと彼の腕を解き、立ち上がろうとすると、
私のスキーウエアに付いた雪を払ってくれていた彼、
私を抱き起こしてくれようとしたのですが、
雪だまりの深い雪に足を取られてよろめいた私は、
また、また、彼の胸の中に抱かれてしまいました。

さっきと同じように、目の前に端正な彼の顔と唇があり、
なぜだか、ずきんってしたっていうのが、正直な印象です。

そんな気持ちを振り払うように、
「お互い気をつけましょうね、でも、山側の責任ですよ」って、
目を移して、外れたスキーを付け終えた私に、
「また、お会いできますか」って。
「先のことは、誰にもわからないわ。ご縁があれば、またね」
私はそう応えると、ゆっくりと、
夕暮れの近づいた斜面を、滑り出したのでした。

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家族湯の浴槽で、私の右の乳房にうっすらとついたものを見て、
S夫人の葵がびっくり。
「まあ、順子。そのあざどうしたの」
「林間コースの雪の上で、男の子に乱暴されたの、ブラも外されたわ」
驚いている葵に説明してあげて、二人でことこと笑いました。

こうやって、二日目の雪の夜は更けていったのでした。

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