妻に戻る日2
2014.05.14 (Wed)
「帰ってきてたんだね」
鏡に映る私の後ろに、いつの間にか、主人が立っていました。
気配を察して、二階の寝室から降りてきたのでしょう。
「ごめんなさい、ご迷惑、かけました」
その言葉を、主人が聞き終わらないうちに、
案の定、私は、後ろから抱きしめられました。
「抱かれたのか」
そういわれながら、ブラを脱がされ、今朝までTさんに愛されていた乳房を、
焦るような、主人の手のひらが被います。
強い力に、私、思わず、声をあげようとしましたが、
手を添えられた、今朝まで彼のものであったくちびるに、
主人のくちびるが張り付いてきたのです。
息を乱しながら、主人、私の身体から、身に着けているものを脱がせ、
恐ろしいほどに、熱く、硬くしたもので、
二人の身体を、後ろから繋げようとしてきました。
「二階で」って、言ったのに、許してはくれませんでした。
まだ、潤いの不足していた秘唇にあてがわれた主人のものが、
きしむようにして、私の身体を押し広げながら入ってくると、
両胸を掴まれ、そして、激しく突かれ続けました。
それは、これまでの私たちの営みにはなかったような、
乱暴な動きだったようにも思えました。
けれど、二人にとって、それは、仕方のないことのようにも、思えたのです。
他人の妻として過ごした、本当は、自分のものであるはずの私の身体を、
主人、そうして、引き戻したかったのでしょうね。
いくらもしないうちに、身体の奥に注ぎ込まれたパパの温かいもので、
やっと、本当の妻に戻れたことを実感しながら、
私は、穏やかな頂に登りつめていったのでした。
こうやって、案じていたTさんとの時間は、静かに幕を下ろしました。
思ってもいなかった時間でしたが、
そのことを望んだ主人にとっても、
そして、そのことを拒みきれなかった私にとっても、
後戻りの出来ない時間であったことは、
もう、間違いないことでした。
日記調のブログって、やっぱり、たいへんですよね。
Tさんと過ごした数日のこと、ここに書こうか、書くまいか、
今も、決めかねているんですよ。
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