里子さんとの夜2
2016.10.11 (Tue)
「あのお店、覚えておかなくちゃ、お寿司もお刺身も、美味しいわね」
「えぇ、また、七尾に行ったときに、お土産にしたいわ」
お行儀悪いけど、二人だけだったから、ブラもつけないまま、
裸の身体にバスローブだけを羽織っての夕食です。
里子さんが、泊めてくれるの悪いからって、
大吟醸の日本酒を持ってきてくれました。
「ぶろぐ、続けてるのね」
「えぇ、つたない文なんだけど、何か書いてると、正直な自分に戻れるような気がして」
「いいわよ、順子、文章書くの上手だから」
「そうかしら、コメント書いてもらってる人にも、励まされてるのよ」
私が、「バージン★ママ」で、赤裸々な出来事を書いていること、
実は、最初に気づいたのは、里子さんだったんです。
兼六園で、Tさんの男の人の液、飲まされたこと書いたころのことだったんですよ。
Tさんのもの 飲まされた夜
「心配しないで、誰にも話さないから」
言われるまでもなく、里子さん、口の堅い人だったから、
心配はしなかったけど、
でも、結局
私の恥ずかしい日々、里子さんには、筒抜けなこと、間違いはないんです。
「しょうがないわ、それだけ、綺麗なんだから。男の人、放っておかないわよ」
「そんなことないけど、私が悪いのよ」
「あれから、Tさんとは?」
「なにもないわよ、今も、そして、これからも」
「さぁ、どうだか、桐子の話からして、Tさん、あなたの身体、諦めないかもよ」
そう言うと、里子さん、テーブルに置かれたバルセロナで買ったコップ、
それに注がれた日本酒、ぐっと飲み干すと、
隣にいた私の肩、思いかけない強い力で抱き寄せたのでした。
パパ、今夜はいないから、隣のベッド使ってね、って言ったのに、
里子さん、当たり前のように、私の傍らに滑り込むと、
後ろから手、回してきたんです。
今夜のためにクリーニングに出していた清潔で冷ややかなシーツ、
でも、後ろから被さるように寄せられてきた里子さんの身体、
ひどく、熱っぽく感じたのでした。
ベビードールの胸元から、笑いながら抗う私の隙をついて、
里子さんの手のひらが滑り込んできて、
ブラ着けていない素肌の乳房に、覆いかぶさったのです。
「あぁん」って、自分でも驚くほど、甘い声、漏らしてました。
どうしても、強くなってしまう男の人の手のひらのようじゃなくて、
同じ女性らしく、女性を喜ばせてくれる、
すべすべした、気持ち良い手のひらが、胸を這い回っていたのですが、
いくらもしないうちに、
強引に下着、脱がされたのでした。
「もう、駄目だったら」
「ごめんなさい、私の好きにさせて」
ねっとりとしたくちびるが、耳元や首筋を這い回り、
その間、ゆっくりと乳房、揉まれ続けられました。
私、抗うこともしないで、身体中をだんだんと染め出した快感に、
正直に、気持ちを委ねてしまっていたのです。
里子さんの息遣いの乱れが感じられたその時、
私の太もも、押し広げられ、
その付け根の奥の秘唇に、温かな舌先が寄せてられてきたのでした。
両手で顔、押し返そうともしましたが、
濡れた女の溝を分けるように舌先が入り込んでくると、
私、悲鳴のような細い声をあげて、腰、浮かせてしまったのです。
里子さんの、くちびると、舌先と、そして、細い指先で、
何度、悦びの声、叫んだがわかりませんでした。
けれど、彼女が満足してくれるまで、自分の身体、与え続けるしかないんだと、
もう、諦めてしまうしかなくて、
ねっとりと、くちびるを分けてきた里子さんの舌先に、自分の舌を絡め、
どろりと流し込まれてきた甘い唾液、求めるようにして、啜り飲んでいたのでした。
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