別荘での過ち3
2014.12.19 (Fri)
網目の細かいレース越しに、薄ミルク色の淡い朝日が、
部屋の中の空気に絡み合いながら、ゆっくりと、流れ込んでいるようでした。
自分の裸の身体を包む、少しひんやりとしたものを感じながらも、
身体の奥には、さっき、大好きな主人から注ぎ込まれた、
大切な液の温かさがわかりました。
それまで、乳房を被っていた主人の手のひらが、ゆっくりと滑り落ちると、
私は、小さな息をひとつを吐いて、裸の上半身を起こしたのです。
「ねぇ、散歩に行かない?」
けれど、応えたのは、主人の小さな寝息だけ。
さっき、私が泣き出すくらい愛してくれたから、しょうがないわね。
私はベッドからそっと抜け出し、
デニムの短パンと薄手のブラウスを着て、下に降りましたが、
リビングは、まだ、ひっそりとしています。
静かにドアを開いて外に出ると、
林間にある小さな公園まで朝の散歩、ひとりで行くことにしました。
昨夜、幾らかの雨が降ったのでしょうか。
道も木々も、しっとりと濡れ、吹き抜ける風も涼しく、
気持ちの良い早朝を満喫しながら、ゆっくりと歩いていったのです。
公園に着くと、深呼吸をして大きく伸びをしました。
爽やかな朝の空気が身体中に広がるようで、幸せな気持ちだったのですが、
公園のもっと奥の方の木々の間に、
なにかしら、白いものが、ちらっと目に入ったような気がしました。
「あら、おはよう」
驚きながら私が声を掛けたのは、まぎれもなく、Tさんだったのです。
「おはよう、早いね」
そういえば、昨夜の二次会では、随分と悪戯されちゃったなぁ、
でも、主人も里子さんのブラ、外そうとしてたから、しょうがないか。
ちょっと恥ずかしそうにして、彼の手元を見ると、
薄緑色のスコープが握られていました。
あらっ、昨日M先生が持ってきたものだわ。
「M先生から、上手くいけばカササギが見られるかもしれないって言われてさ」
「まぁ、カササギ」
その鳥の名前は知っていました。
西日本で見られる鳥ですが、珍しく私たちの街にも巣を造ったことがあって、
暫く、新聞の紙面を賑わせたことがあったのです。
「ほら、あれかなぁって」
スコープを手渡されて、Tさんの指差す方向の樹の上を覗いたのでした。
まぁ、そうかもしれないわ、白と黒のパンダみたいな配色の鳥、
枝の間に見え隠れしているんです。
私、スコープに目を当てて、熱心に見上げていました。
だから、隙だらけだったのでしょうね。
気が付かないうちに私の背後に回り込んだ彼の手が、
デニムの短パンを、下着と一緒にあっという間に強引に引き下ろすの、
抗えなかったのです。
「やぁん」
慌てて、身体をねじろうとしたんですけど、
その時は、もう、下半身、裸にされていたんですよ。
「駄目よ、かんにんして」
そう言って、顔を向けたのと同時に、タイミングを計ったようにして、
彼のくちびるが、私のくちびるに合わさってきたのでした。
彼の胸を押し返そうと抗ったんですけど、後ろ向きのまま腰を抱き寄せられ、
硬く大きくなっていたTさんのもの、お尻の間から挿し入れられてきたのです。
大丈夫、潤いが足りないからきっと無理だわって思いました。
けれど、その時になって、朝から主人に注ぎ込まれた男の人の残りの液が、
奥からゆっくりとにじみ出て、
Tさんの大きくて硬いもの、受け入れる助けをしようとしたのでした。
その潤いのお陰で、二度三度、Tさんの腰が突き上げられると、
私の身体、あっと言う間に、彼のもの、
秘唇の奥にまでしっかりと迎え入れてしまったのです。
「いやぁン」
私は大きく仰け反りながら、
後ろから腰に当てられていたTさんの両手に手を当てましたが、
突きあがられるような動きに、
目の前にあったネットに両手を添えるしかなかったのでした。
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