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「みつ川」での夜2

2014.12.04 (Thu)


先にお話をしていたように、二次会は私が時々使う、日本酒が自慢のお店にお連れしました。

お店はしっとりとした、和式の個室です。
主人や友達と何度も来たことがあるので、安心してお誘いできました。

雪見障子を下ろせば、よく磨かれた廊下を横切る他のお客さんからの視線を遮ることができるし、
卓上の呼び鈴のボタンを使わなければ、仲居さんは来ることはなく、
とっても、落ち着けるんですよ。

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北陸の日本酒、飲み比べセットがあるので、それを頼みました。
これも、いつも頂くもので、それぞれの量も余り多くなくて、
何種類かのお酒の味、楽しめるんです。

お互いのセットのお酒、一口づつ飲んだ後、
これはどれでしょうって、目を閉じて銘柄当てをしたりして、
蔵元さんにも、とっても喜んでいただきました。

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この街で、お料理のことを話すときに忘れてはいけないのは、
いえ、忘れるはずもないのが、
この街と縁の深い、北大路魯山人先生のこと。
当然、蔵元さん、ご存じで、
「みつ川」の時と同じように、
私も知らない、魯山人先生のこと、
たくさん、教えて頂き、本当に勉強になりました。

「ブログ、面白いですね」
美味しいお酒、身体の中に随分と滲みわたったころ、そう、言っていただきました。
きっと、私の頬、薄桃色に染まっていたと思います。

「ありがとうございます。でも、やっぱり、恥ずかしいです」
「えぇ、あなたのようなお綺麗な奥様が、あんなに、大胆なんだから」
私、下を向いて俯くしかありませんでした。
それはそうですよね、あんなに恥ずかしいこと、
赤裸々に書いてあるんだから。

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「順子さんの本当の写真、どれでしょうって、
皆さんが、コメントに書いてたこと、ありましたよね」
えぇ、蔵元さんに言われたように、
私の本当の写真はどれでしょうかって、何人かの人に、コメントでいわれたことがありました。

「あなたの文章から想像して、私はこれだって思ったんですが」
そう言うと、蔵元さん、自分の携帯電話を手早く操作すると、
画面に映った数枚の写真を私に見せたんです。

「あっ!」って、
私の、驚いた表情が、蔵元さんへの返答でした。

主人に撮ってもらったもの、自分で撮ったもの、
白い身体、たわわな乳房、それはブログに載せた、まぎれもない私の恥ずかしい裸身だったんです。

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「やっぱり」
そう言うと蔵元さん、嬉しそうに微笑んで、
私の身体をあらためて眺めました。
やだぁ、写真の私を見て、
今、ご自分の目の前にある、洋服に下に隠された私の身体を想像したんでしょうね。

「恥ずかしいわ」
私、そっと、ブラウスの胸元を直しました。

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「お綺麗な身体なんですね。ふくよかな胸なのに、驚くような腰のくびれだし、
 それに、とにかく、白い肌が素晴らしい。まるで、上品な芸術のようだ」って、

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酔いのせいでしょうか、
少しだけ息遣いが、乱れた出したことが自分でもわかりました。

「もう少しだけ、お付き合いしてもらってもいいですか」
そう言われた私は、ためらうこともなく、そっと、うなづいたのです。

お店を出た後、酔いを醒ましましょうかって、暫く、川沿いの道を歩きましたが、
どちらからともなく腕を絡め合いました。

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彼の肘が、自然と私の胸元のふくらみに当てられたこと、
私、特に、嫌がりもしないで、そのままゆっくりと寄り添って歩いたんです。
彼の肘でそっと揉まれるようにされた私の左の乳房、
酔いのせいでしょうか、お気に入りの下着の中で、
それまで意識してなかったやわらかな乳首が、
キュウンと硬くなりだしたのが分かりました。
蔵元さんにはわからなかったでしょうね。何も、言わないで黙って歩いてたけど。

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蔵元さんとの出合った初めての夜。
彼の肩越しに、朧の月をうっすらと眺めることのできる、そんな静かな晩秋の夜でした。

それから、二人どうしたかって、
ふふ、それは、ひ・み・つ です。

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