妻の務め
2014.06.16 (Mon)
山間のためか、温泉街にうっすらとした夕闇が、少し早めに訪れたころ、
お部屋で夕食を頂きました。
見事な料理が並べられ、このホテルの名前が付いたお酒を彼が頼みました。
けれど、妻として彼を迎える時間が、
だんだんと迫ってくること感じていた私は、
暫くは、なかなか、箸が進まなかったんですよ。
もう、後はこっちでするからと、彼が言って心づけを渡すと、
仲居さんがは皿を引きにくる時間などを私に説明して、部屋を出て行きました。
特別に頼んでくれたお酒も頂いて、自分がゆらって酔っていることが分かりました。
浴衣の前を開いて、胸を見せてって、彼から言われたときも、
少し驚きはしましたが、それまで、何度も重ね直していた襟元を開くまで、
余り時間はかかりませんでした。
彼ったら、あぁ、何よりの、酒のさかなだよ。って、
こぼれるように、彼の前に現れた私の乳房に箸の先を伸ばすと、
その先で、まだ、埋もれていた乳首を、啄ばみ始めたのです。
くすぐったいわって、言いながら、
私は、彼のするがままに、息を乱していたし、
箸の先に反応して、固くなった乳首を彼が摘みあげるまで、
僅かの時間しか掛からなかったんです。
そんなことしながら、
夫婦の時間を迎えるための準備が、だんだんと整いつつあったんですね
部屋の灯りを消すことを、許してはくれませんでした。
何も身に着けてない、裸の身体を抱きしめられていたのです。
とうとう、この時が来てしまっていました。
うっすらとした部屋の中、上質のベッドの上で、
私は、彼の妻として、今、務めを果たそうとして、
強く抱きしめられ、はしたない声を上げてました。
けれど、当たり前のように求められたくちづけだけは、
なぜだか、それまで通り、かたくなに拒んでました。
諦めたように、彼は、
そのくちびるの先を、それまで、飽きることなく揉み続けていた乳房に移し、
その頂にある、乳首を深く吸い上げたのです。
甘い喘ぎ声が、自分の口から漏れることを、我慢できませんでした。
いつわりの妻とはいえ、その声を彼に聞かせることは、営みのときの、
妻の務めだと思えたんでしょうね。
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