マスカレード4
2019.11.01 (Fri)
どうかしていたのは、間違いありません。
彼女の巧みな指に、何度も悦びの声をあげさせられ、裸の身体を震わせ、
そして、彼女と入れ替わるように隣に座ってきた若い男の人に、
強引に肩を抱き締められ、顔を寄せられても、
何も抗うことなく、ねっとりとくちびるを重ね合い、
差し入れられてきた舌を、むしろ 私のほうから、絡めあうように委ねてしまっていたのでした。
仮面越しではありましたが、端正な顔付の、若い青年だったらしく、
黒いバスローブの重ねがはだけ、筋肉質の身体が見て取れました。
「あの、不思議なお酒のせいだわ」
バスローブがはだけ、身に着けるもののない私の裸の身体を、
彼、ソファーに深く座った自分の腰の上に、軽々と股がらせると、
くるって回転させ、私を背中から抱き寄せたのです。
後ろから、脇の下から差し込まれた彼の手のひらが、
もうろうとした私の乳房を揉み上げ、いいように味わっているようでした。
「なんて素敵な身体なんだ、おっきな胸なのに、腰はこんなにくびれて。
聞いてた通りなんだね」
首筋に、さっきまで吸いあっていた濡れたくちびるが這いまわると、
そのくちびるを望んで顔を後ろに向け、私の方から、ねだっていました。
彼、二度、三度、そんな私に、どろりと唾液を飲ませ、
上手に膝の後ろに手を添えると、私の、太ももを大きく開きました。
そして、おびただしく愛液を滴らせている秘唇に、
その若々しく太い男の人のもの、擦り付けてきたのです。
「さぁ、入れてもらうわよ。ほらっ、こんなにおっきいの」
そう言うと彼女、硬くなった私の乳首を甘噛みしながら、
二度、三度しごくように動かしていた彼のもので、私の滴るように愛液を潤ませた秘唇、
上手に押し開きだしたのです。
「あぁ、駄目、かんにんして。夫がいるの」
「ここじゃ、旦那様のことは忘れて、今は、彼のおんなになるのよ。ほらっ」
私の掠れるような声に重なるようにして、彼女、嬉しそうにこう言ったんです。
「虜になるわよ、彼の」
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