マスカレード5
2019.11.13 (Wed)
そう言われた時には、濡れた肉襞、ゆっくりと押し開きながら入り込んできた、
彼の太い男の人のものが、
私の身体の、一番奥にまで届こうとしていて、それだけで、もう、
強烈な悦びに導かれ始め、身体を仰け反らせていたのでした。
「この別荘のオーナーの息子なのよ、悪い子じゃないわ、お金持ちだしね。
あぁ いやらしい、ご覧なさいよ、あなた、ほら、こんなに根元まで咥えこんでるのよ」
「あぁ、すごい狭いんだね」
そんな彼からの、聞きたくもない言葉聞かせられながら、
その時、気が付いたのです。
知らないうちに、私たち、二人の前のジュータンの上で、
動物のように繋がりあっていた、仮面を着けた知らない裸の二人に、
しっかりと性器を繋げあった私たちの恥ずかしい姿、見られていることに。
彼の両手に後ろから腰を抱かれ、突き上げるようにして、下から何度か揺すられると、
彼女から言われるたように、夫のことはこころから消え去っていきました。
身体の求めるがまま、自分から手繰り寄せようとした悦びの頂に、
もう、幾らもしないうちに昇り詰めることがわかり、
私、自分のいたたまれない恥ずかしい叫び声を聞かせないように、
慌てるようにして振り向くと、
彼のくちびる、また、自分からねだってしまっていたのでした。
それに、繋がった二人の性器を這いまわっていた彼女の二本の指、
私の濡れた柔芽に添えられて、上手に震わせていたのです。
「あぁ、もう、我慢できない。ほらっ、出すよ」
「ほらっ、出してくれるって、旦那様のこと忘れて、全部、受け入れてね」
「嫌ぁ、堪忍して。あぁん」
そう言って、髪を振って抗ったのに、
急に息を乱した彼、
私の身体が浮き上がるほど腰を突き上げ、
後ろから回した両手で、乳房をこねるように握りしめると、
曇った息を聞かせたのでした。
身体の奥で、私の肉壁を押し開いていた彼の太いもの、びくっびくって何度も脈打ち、
男の人しるしが、はじき出されのがわかると、
それにつられるようにして、悦びのタイミングを上手に合わせた私、
悲しげな細い声を漏らし、仰け反りながら、昇りつめてしまったのです。
ひきついていただろう秘唇から、彼の男の人のものがゆっくりと抜かれた後も、
横たわった裸の身体から、激しく昇りつめた名残の麻痺は、なかなか治まらないで、
その度、甘い声を漏らしていました。
彼と彼女のくちびる、私の方から、何度も、吸い続けたせいでしょうか、
なんだか、くちびるが熱くなって、いくらか、腫れたようにもなっていて、
そんな恥ずかしい自分を、いたたまれなく感じてもいたんです。
その肌に、しばらく、彼女の手のひらが這いまわっていましたが、
「ほらっ、彼からのプレゼントよ」
って、今しがた私をあんなに泣かせた彼の男の人のものから、
外されたスキン手渡されたのです。
それは、驚くほどの量の男の人の液で満たされていて、温かささえ感じました。
今夜、初めて逢って、肌を合わせてしまった若い素敵な彼、
でも、私の身体を、こんなにも喜んでくれたくれたのかと思うと、
なぜだか、愛おしさえ、こころに染みたのでした。
「セックス、しちゃったわ。それも、三人と」
「あなただったら、たくさんの男が群がってくるわよ」
「夫以外の人に抱かれるって、どうして、あんなに良いのかしら」
そんな桐子さんの言葉、思い出されました。
名前さえ知らない若い男の人に抱かれてしまった、思いもかけなかったパーティー。
けれど、桐子さんの言っていたように、これだけでは、済まなかったのです。
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