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そうた君と私の街4

2021.03.19 (Fri)


朝の時間だというのに、ベッドルームは、いつまでも、薄暗い中にありました。
前日の夜、二人で観ていたテレビで言っていたように、
昨夜遅くから、小雨が降っていたようで、いつものような爽やかな朝の陽は、
望めそうもないことがわかりました。

夫と私だけのはずの、寝室。
それも、日ごろ夫が使っているセミダブルベットの上、
その夫ではない、静かな寝息の若いそうた君の胸の中で、目を覚ましていました。

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「のどぐろは食べてもらえるけど、ハタハタがないのは残念だわ」
「いえ、のどぐろも美味しいですから」
「ハタハタは、7月と8月は禁漁で食べられないのよ、ごめんなさいね」
「そんなことはないですよ、それに、それって、ハタハタを食べることを理由に、
 また、順子さんに逢いにこられるってことですよね」

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そんな、昨夜の二人の話が思い出されます。
あれから、近江町市場の、親たちの代からなじみのお魚屋さんから、
お魚と、それと、お願いしたお肉を持ってきてもらって、
そうた君に、食べてもらったんです。

能登半島に行ったことがないと言う、そうた君。
彼の希望もあって、今日は、バスツアーに行くことにしてたんだけど、
天気は大丈夫かなぁ。

駅構内西口にあるセブンイレブンで飲み物を、そして、芝寿司などのお買い物をして、
北鉄駅前のセンターでチケットを購入、
すぐ前の1番乗り場から、観光バスに乗り込みました。
もし、どこかで、知っている人に出会ったら、九州の親戚の子って、言うつもりでした。

10数名の観光客に、綺麗な大型の貸し切りバス。
ガイドさんが、できるだけ、離れてお座りくださいとのことだったので、
後ろの方の席に、二人で座ることにしましたよ。
皆さん、北海道や東北など、全国からのお客様だったようですね。

自動車専用道路の「のと里山海道」に入ると、
左手に朝方と違って、見事に晴れてくれた澄み切った空と日本海、
そして、右手には、いつまでも松林が続いています。
庭園の美しさで、十年以上日本一に輝いている、島根の足立美術館庭園の松は、
この松林から運んだと、ガイドの方がお話しされていて、
地元の私も、ちょっと、驚いてしましました。

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駅で買った缶入りワインと、彼のために買った芝寿司を頂きながら、
楽しい時間を過ごしていたんですけど、
ワインに酔ったのかしら、
そうた君が、悪戯始めちゃったんです。
薄桜色のサマーニットセーターと、薄いミニスカートだった私、
彼の手が、そのスカートの上から、
太ももを触ってきたのまでは良かったんですけどね。

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バスの中だったけど、周りには誰もいないし、彼のしたいがままだったんですけど、
スカートの裾から、ストッキングを履いていない太ももに、
彼の手のひらと、指先が忍んできたんです。

駄目よ!って、目で叱ったんですけど、彼ったら、お構いなし。
ショーツのクロッチまで伸びてきた指先、隙間から入り込んできると、
二本の指先が、恥毛を摩りながら、秘唇に滑り込もうとしたんです。

彼ったら、顔を前に向けて、ガイドさんの説明、シート越しに聞いているふりしながら、
スカートに隠れた左手で、私を困らせていたんです。

柔芽を見つけられて、身体が震えました。
そして、同時に、彼の二本の指の動きを助けるように、
身体の奥から、男の人のものを受け入れるために愛液、
滲みだそうとしているのがわかると、
私、彼の手と指の動きを助けるために、少しだけ、腰を浮かせたんです。

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そんな私の動きを見計らったように、
男の人にしては細い彼の二本の指が、すっかり根元まで入り込むと、
ゆっくりと抜き差ししながら、その濡れ具合と、閉まり具合、
楽しみだしたんです。

ガイドさんに悟られないように、顔を俯かせるのが精一杯でした。
左手に持ったワインの缶、これ以上は無理だと思えるほど握りしめましたが、
彼に巧みな動きのままに、
私の身体、望んでいたのかもしれない、はっきりとした悦びが訪れました。
小さな声を噛み殺し、バスの揺れに合わせて、腰、がくがくって、震わせて、
それまで以上に、溢れるほどの愛液を滴らせてしまったんです。

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とんでもなくはしたないことでしたが、私は幸せだったのかもしれません。
恥ずかしそうに喘いでいる、私の顔を覗き見ながら、
彼、ハンカチで指を拭いて、満足そうな笑みを浮かべていたのでした。


暑かったけど、輪島の朝市を覗いて、
今夜の夕食のために、烏賊やアワビ、サザエを買いましたよ。
それから、通りの途中にある、お魚市場っていう小さなお店で、
カワハギやブリ、タコが串に刺してある珍しいお料理いただきましたが、
お酒も美味しくて、そうた君も喜んでくれてました。

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朝市の通りを散策している途中で、輪島塗のお箸を買いました。
結構なお値段でしたが、この小旅行の思い出にもなるからと、
なぜだか、素敵な夫婦箸を求めました。

白米千枚田での眺めや、売店で買ったチョコレートソフトクリームの甘さ、
そして、迫力の輪島キリコ会館など、
何度も行ったことがある場所なのに、隣りにそうた君がいると、
なんだか、初めて来たような気分にさせられていました。
やっぱり、日頃の私では、なかったんですよね。

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お昼はビューサンセットホテルで頂きましたよ。
豪華ではありませんでしたが、お刺身やふぐの揚げ物など、
美味しかったですが、
ホテルの横にあるワイン農場、
日本海っていうと、暗い荒々しいイメージがあるけど、
こんな爽やかなワイン農場があるんですねって、そうた君、驚いていましたね。

砂浜の上を、自動車やバスが走る、千里浜なぎさドライブウェイを通って、
駅に帰ってきて、楽しくて思い出深い、能登小旅行、こうして、終わったのです。

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18:51  |  そうた君とのこと  |  Trackback(0)  |  Comment(3)

Comment

みんなに見せたかった

toriさん、こんばんは。
コメント、いつも、ありがとうございます。

今夜は、主人はお友達と飲みに出かけています。
こんな時に、心配ですよね。
ということで、私一人で、BSNHKの「美の壺」見てますよ、
草刈さんが素敵です。

お勤め先は、制服はなくて自由です。
別にお仕事のできる女性に見られなくてもいいので、
前と同じように、好きな格好行くつもりです。
買ったのは、ブラウスやスカート、薄手のお洋服なんですよ。

大切なはずの、自分の妻である私の肌、
知らない男の人に見せたかったのでしょうか。
恥ずかしいけど、もし、それで夫が喜ぶんだったら、
仕方がないですよね。
それで、今以上に、愛してくれるんだったら、
私にとっては、幸せなことなんだろうって、そう思います。ふふ。

コメント、ありがとうございました。
続き、読んでみてくださいね。

順子 |  2021.03.19(金) 20:02 | URL |  【編集】

赤い糸

画像の小指に結んだ赤い糸の先は誰の指に結ばれているのかな…そうた君なのか旦那様なのか?
それより、見えない先にいくつも分岐してクモの巣のように多くの獣たちの指ではなく竿に結ばれていたりして~
この糸が結ばれた竿は順子さんの壺にいれる権利があるって
ロマンチックでないけど、こういう発想の方が面白いかも…
今回も水面下で旦那様とそうた君の連携プレイで寝取られですね~
旦那様もきっと若いアワビ食べた交換プレイですね(笑)
わんぱく |  2021.03.20(土) 07:39 | URL |  【編集】

多くの獣たちの指ではなく竿

わんぱくさん、おはようございます。
コメント、ありがとうございます。

赤い色の糸って、なんだか、本当に意味深ですね。
六枚目の指から伸びるものは、赤い糸ではなくて、
私の愛液なのかもしれませんね。
でも、その液と繋がっているものが、
誰かの男の人のものっていうのも、
わんぱくさんらしい発想で、どきどきしてしまいました。

夫が、私の身体ではなくて、もっと、若い女性の身体を求めているのは、
確かにそうなのかもしれません。
男の人って、やっぱり、若い人の身体の中に、
自分のしるし、注ぎたいんですよね。

コメント、ありがとうございます。
雪吊りも片づけられて、
早く、春の来るのを待っている、
北陸の街です。

順子 |  2021.03.22(月) 08:14 | URL |  【編集】

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