マスカレード6
2019.11.20 (Wed)
喘ぎのいくらか治まった身体に、はだけたバスローブを羽織り、
薄暗い広いリビングの、
できるだけ人目のつかないようなジュータンの上に、
ふらふらと、身体を横たえました。
若い彼に、あれだけ抱かれたはずなのに、
身体の芯からの、燃え上がるような快感は、治まることもなくて、
私、熱い息を漏らしながら、白い身体、悶えさせていたんです。
「さっき、彼女から飲まされたもののせいなのかしら」
うつろなまま、そんなことを思っていたのですが、
ふいに、腰を持ち上げられ、バスローブがめくられると、
熱い肌、押し付けられたのです。
「あなただったら、たくさんの男が群がってくるわよ」
そんな、桐子さんの言葉が思い出されました。
その熱い腰から突き出ていただろう、更に熱い男の人のものが、
さっきまで、若い男の人のものを迎え入れていた、
まだ、潤う自分の秘唇の襞、探るように上手に押し開いて、
一気に身体の奥まで、突き入れられてきたのです。
「あぁ、駄目」
けれど、そんな、悲鳴のような私に、応えるようにして、
思いもかけず、
「順子」って、曇ったような、懐かしい声、聞かされたのでした。
「えっ!」
そう、振り返って見上げると、黒い仮面はしているものの、
それは、まぎれもない、Nさんだと思えたのです。
「順子がここに来るって聞いてね。
さっき、若い男にいいように抱かれている、いやらしい姿見たら、我慢できなくなって」
そう言いながら、ちょっと、乱暴だと思えるほど腰を突き入れ、
両手で掴んだ私の腰、激しく、揺らしたのです。
「えっ、どうして?」
そうも思いましたが、そんなこと、考える間もなく、
正直に私の身体、Nさんの太いものからの与えられる燃え上がるような快感に、
翻弄され始めていたのでした。
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