マスカレード8
2019.11.29 (Fri)
曇ったノックが、僅かに聞こえたような気がして、
そっと、木製のドアを開くと、
薄っすらとした廊下には、何人かの男の人が、並ぶように立っていました。
先ほどの部屋で、彼も着ていた、黒いバスローブを、皆、羽織っていましたが、
前の重ねが、だらしなく開かれていて、
その間から突き出た、驚くほど大きな男の人のもの、ゆっくりと動かし、
怒ったように、脈打っていた赤黒いもののその先からは、透明な液が滴っていました。
「なんて素敵な身体なんだ」
「写真で見てたように、清楚な顔立ちなのに、身体は、こんなに嫌らしいんだ」
そんな不思議なことを聞かされながら、
両脇の人から引かれた手の先に、
驚くほど熱く反り返った男の人のもの、握らされてしまったんです。
「あなただったら、たくさんの男が群がってくるわよ」
そんな、桐子さんの言葉のとおり、私の裸の身体に群がってきた男の人たち、
けれど、私、抗うこともしないで、
当たり前のように、自分の、もう、愛液に濡れた秘唇、
肉壁を押し開いて突き入れられてきた太い男の人のもの、
されるがままに太ももを開いて、迎え入れてしまっていたのでした。
「ここにいる男の精液、全部、受け入れるんだよ」
そんなことを言われながら、私、嫌がりもしないで、大きくうなづいてしまっていたのです。
懐かしい匂いが、包んでいることを感じ、
薄っすらと目を開くと、
自分を抱きしめている肌が、誰のものであるのか、間違いはない気がしてました。
「他の男に抱かれている夢、見てたんだね」
そう言うと、Tの懐かしいくちびるが触れ、
私、諦めたように、自分のくちびるを委ね、絡められた舌先に、
ねだるようにして、吸いついていたんです。
夢の中の出来事と同じように、おびただしく愛液を溢れされていた秘唇に、
いつの間にか、Tの懐かしい男の人のもの、根元までしっかりと迎えていることが感じられ、
もう、それだけで、短くも鋭い悦びが、身体の芯を走り抜けると、
逞しい背中に回した両手で抱き寄せ、仰け反りながら、そのこと、告げてしまっていたのです。
「何人に抱かれたんだ」
悦びの余韻に喘ぐ私の裸の身体を撫ぜ回しながら、そんなことを言った彼。
「順子の裸の写真、今日の男たちには、メールで送ってたからね。
ほらっ、別荘で、俺と繋がってる、あの写真。
今夜は、皆、順子の身体、狙ってきてるはずさ」
そんな恐ろしいことを言いながら、ふいに私の腰を持ち上げると、
後ろから、もう一度、繋がりあう性器の位置、探り出していたんです。
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