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そうた君と私の街で5

2021.03.22 (Mon)

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なにげなく、ふと、テレビの横にあるデジタル時計に目を移すと、
丁度、4時を知らせていました。
そうた君が、この家を出たのは11時前だったから、
もし、どこにも寄らなかったら、きっと、今頃、神戸に着くはずだわ。

そうた君を乗せた黒いタクシーが、リビングから見える最後の角から、
私の気持ちとは裏腹に、敢え無く曲がり去ると、
目の前に、彼がいたつい数分前以上に、彼へのいとおしさが込み上げてきて、
ここ数日の時間を思い出させる、少しだけ腫れぼったく感じられるくちびるに、
そっと、指先を当てたのでした。

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リビングのソファーに座っている私から見える、
まだ、彼の匂いが漂っているかもしれない玄関ホール、
そこで、さっきまで、
息が詰まるほど、お互いが、お互いの身体を抱きしめあい、
溢れた二人の唾液、恥ずかしい音を立てながら啜り飲んでいた時間が思い出されたんです。

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喘ぎの中で、お互いの名前を呼びながら、くちびるを重ね合っても、
どうにもならない狂おしい気持ち、治まることはありませんでした。
それは、人妻の姿ではなかったことと、わかってはいましたが、
今の私には、どうすることもできないことだったのです


昨日、能登への、小旅行から帰ってきてからも、
シャワーで、お互いの身体、長い時間洗いあった後は、
食事もしないで、むさぼるように、お互いの身体を求めあったのでした。

一日旅行の観光の間中、手を繋ぎあい、身体を寄せ合っただけじゃなくて、
途中のバスの中、周りに人のいないことを良いことに、
ワンピースの裾から忍び込んできた彼の指先の悪戯で、
短くも鋭い悦びに昇り詰めてしまった私、
帰宅して玄関のドアを閉める前から、私の身体、
彼の男の人のもの、迎え入れる準備、殆ど、終わらせていたのでした。

玄関からバスルームに向かいながら、よく磨かれたリビングの床の上に、
身に着けているものを、だらしなく脱ぎ捨てました。
息を弾ませながら、彼の前に跪いた私は、
彼のスラックスのファスナーを慌てるようにして下ろしていたし、
彼は、そんな私のワンピースの背中のボタンを外し、ブラのホックを上手に外すと、
乳首を固くしたたわわな乳房が、彼の眼の前にこぼれ出たのです。
二人とも、何も言いませんでしたが、
二人の望んでいることは、間違いなくひとつでした。

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ぶるんと弾き出た彼の男の人のもの、
おへそに付くほど、そそり立っていましたが、
私は、手を絡めたその猛々しさに誘われるように、お口に含みました。
このまま、今、私の身体が一番欲しがっている彼の精液、
お口の中に出してもらって、全部、飲み下せば、
私の身体は、一旦、落ち着きを取り戻すことができるだろうとも思えたんでしょうか。

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けれど、そうた君は、そんな私を立たせると、
抱きかかえるように浴室に連れて行ったんです。
なぜ、彼がそうしたのかはわかりません。自分の精液、私が飲み下すことは、
彼としても、嫌ではなかったはずだったのに。
ただ、二日前、久しぶりに私と逢ってから、
何度も、自分の大切な男の人の液、私の身体の奥に注ぎ込んでくれました。
できれば、飲ませるよりも、身体の奥に出したかったんでしょうね。

浴室で、彼の指先が、もう、何の必要もないほど、
愛液を滴らせた私の秘唇を開き、柔芽を摩りだすと、
幾らもしないうちに、
私、腰を震わせながら、短くも鋭い悦びに昇り詰めることを告げたのでした。

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