そうた君と私の街で6
2021.03.29 (Mon)
治まらない喘ぎの中で、ぼんやりと、
さっき結んだ、そうた君との約束を思い出してましたが、
時折、身体に、悦びの名残の麻痺が走り抜け、その度に、甘い声が漏れていたんです。
秘唇からは、納めきれなかった彼の私への熱い思いである、
濃い驚くほどたくさんの精液が、とろりと、伝い流れようとしていました。
あの時、
肩口を抱きしめていたそうた君の逞しい両手に、
それまでにも増して、強い力が込められて、私の身体を抱きしめてきました。
「あぁ、もう…」
「いいのよ、私も、また…」
「しないで」
「何」
「旦那さんと、しないで」
「えっ」
「僕だけの、身体でいて」
求められれば、当然、断ることのできない夫との営み、
それを拒んで欲しいってことなの。
そんなこと出来るはずないって、私、こころに浮かべながらも、
それまでにも増して、えぐるように腰を振り出したそうた君の動きに、
今はただ、自分の身体の求める悦びをのために、
人妻として、できるはずもない彼の求めに応えるようにして、
慌てるように、けれど、はっきりと、うなづいてしまっていたのでした。
「旦那さんに、抱かれないで」
「私の身体、あなただけのものよ」
「そう、僕だけのものでいて。僕だけの、身体でいて」
「わかったわ、そうた君にしか、抱かれないわ」
「約束して」
「えぇ、約束する」
「僕のものが欲しいだよね」
「欲しいわ、そうた君のもの」
「僕の何が欲しいの」
「精液が、あぁ、欲しいの、そうた君の、精液」
そう、私が言った途端、私の身体の中に深く入れられていた、
彼の男の人のもの、
太く硬くなって、どくとくって、脈打ち始めました。
私、身体の奥に注がれだした精液の温かさに誘われるようにして、
彼との約束、しっかりと守ること、
もう一度、泣き叫ぶようにして、告げてまっていたのです。
「約束するわ。私の身体、そうた君だけのものよ。夫とはしないわ」
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