百万石祭りの夜7
2015.07.03 (Fri)
さっきまで、笑い声さえ聞こえていた座敷の灯りが消されると、
うっすらとした燈が、布団の敷いてある和室の中を照らしました。
牧田さん、何も言わないまま、
脚元に座ると、私の膝の後ろに手を添え、ゆっくりと太腿を開かせたのです。
なぜ、強く拒まなかったのかわかりません。
恥ずかしくて、顔を覆っていた両手を、引きはがされると、
たわわな胸と白い身体を、しっかりと、見下ろされていることを感じてました。
牧田さんのもの、私の、秘唇にあてがわれ、
さっき見せられた、透明の液にまみれた先が、
ゆっくりと、私の身体を押し開き始めたの分かりました。
けれど、すぐに、とても、無理だっておもいました。
牧田さんのもの余りに太くて、
身体自体が、上に押されるだけで、とても、受け入れられるとは思えなかったのです。
「狭いんだね」
けれど、そう言った牧田さん、何度か腰を揺すりながら、段々と、自分のもの、
私の身体の中に、埋め込み始めたんです。
身体の奥が、押し広げられるように思え、
背中が反り返り、身体が仰け反るのが分かりました。
辛くて、恥ずかしくて、何度も膝を合わせようとしましたが、
その都度、また、彼の両手が、太股を大きく開き、
私と自分の性器が、今、まさに、繋がろうとしているところを、
見ているのが、わかったのです。
とうとう、彼のもののすべてを、身体に迎えたと思った後も、
ゆっくりと彼の腰が押し込まれるように進むと、
それまで、私自身が知らなかったと思える子宮の入り口にまで、
牧野さんのものの先が、ねじ込まれてきたように思えました。
私、両手でシーツをこれ以上は無理だと思えるほど、強くつかむと、
仰け反らせた口を広げました。
そうでもしないと、私の身体の中、張り裂けるようにも思えたのです。
「なんて、絞まるんだ」
牧田さんのもの、私の中を味わうように、ゆっくりと動くと、
それに応えるように、私の身体の中、
牧田さんのもの、じわぁって、締め付けるのがわかりました。
今夜、初めてお会いした人だというのに、
繋がり合った身体の相性は、これ以上ないようにも思えたのです。
驚くような僅かな時間で、悦びが訪れる予感がしました。
それは、ほんの数分だったような気もします。
自分と私の性器が、しっかりと繋がり合っているところ、
ゆっくりと動きながら見下ろしていた彼、
そんな、危うくなり始めた私の様子を察したのか、
身体を倒してきて、抱きしめてきたんです。
「堪らないよ、君の身体」
そう言うと、それまでよりも腰を強く揺すると、
私、あっけなく、アクメの頂きに登り詰めさせられたのです。
それは、自分にとっても、驚くような深く強い悦びでした。
夫も子どものいる人妻でありながら、
心ならずも、主人以外の男性に抱かれ、
恐ろしいような男の人もので、深く繋がり、
あえなく悦びの声を聞かせてしまったというのに、
翻弄されてしまった私、
牧田さんに強く抱きしめられ、悦びの余韻に浸りながらも、
背中に回した手、いつまでも離すことできなかったのでした。
「ほら、あれ、入れられたら女がどうなっちゃうか、
あなたも人妻だから、わかるでしょ。
旦那さんには悪いけど、一度知ったら、もう、身体が忘れられなくなっちゃうのよ」
でも、その時になって気付いたんです。
さっきまで、しっかりと絞めれていたはずの廊下側のふすまが、
少しだけ開いて、うっすらとした光が射していることを。
そして、そこには、女将と思える女性の、瞳の光が見て取れたんです。
私たちのこと、覗いてたんだわ。
間違いなく、私が、牧田さんに抱かれたこと、
そして、私が、悦びに登り詰め、身体を震わせながら、細い声をあげたこと、
そんな、牧田さんとの営みのすべてを、しっかりと、見られていたのでした。
| HOME |