百万石祭りの夜2
2015.06.13 (Sat)
「順子さん、本当、お願いするわ、置屋の女将とは昔からの付き合いもあってね」
私がお世話になっている習い事の先生から、そんなお願いされたの、
暫く、前のことでした。
北陸新幹線が開通して、観光のお客様が増えたのは良かったんですけど、
毎年恒例の「百万石まつり」もあり、
お座敷でのお手伝いする人が、全然、足りないっていうお話だったんです。
何度か、習い事の先生と、一緒にお食事をした置屋の女将さん。
その時、私のこと、ひどく、気に入っていただいて、
「本当に綺麗な奥様だわ、着物も板についてるし、
ねぇ、お暇なときに、お座敷のお手伝い、してくれないかしら」って、
その時は、冗談みたいに言われていたのでした。
でも、今度は、女将さん、本気みたい。
なんだか、とっても大切なお客様が、京都から来られるのに、
肝心のお座敷でお相手する人が見つけられないで、
ほとほと困ってるって、お話だったんです。
習い事の先生とのこともあったんで、思い切って主人に相談してみたんですよ。
北陸新幹線の開業、天皇皇后両陛下の全国植樹祭ご出席のための石川県ご訪問、
そして、毎年恒例の「百万石まつり」。
本当に今年は、私の街、華やいでいるんですよ。
「座敷で、お酒飲んで、それだけで、済むのかなあ」
主人、私の舌、何度も吸い上げた後、糸を引くように唇を外すと、
そう、言いました。
私、目をトロンとさせ、息、弾ませながら、
「ねぇ、お話は後で良いから、パパ、お願い」
そう言うと、私、スカートと一緒に、下着、脱いだんです。
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