ボブとの再会4
2015.05.02 (Sat)
ボブ、そんな、私の裸体を抱き上げると、
板間に敷いてある畳に、運びました。
その時に気付いたんですが、
そこには、先程まで、衣文掛けにあった着物が敷かれていたんです。
それは、赤い友禅の、見事な綺麗な着物でした。
私の身体から離れた後、彼が敷いたのでしょうね。
力の抜けた私の裸の身体を、その着物の上にそっと下ろすと、
何かしらごそごそしてたボブ、
そっと目を開くと、カメラを三脚に取り付けているところでした。
虚ろなまなざし、唾液に濡れ僅かに開かれた朱色の唇、
うっすらとくちびるの跡の見える乳房、
そして、今しがた彼から注がれた白い液を滴らせた秘唇。
そんな、恥ずかしい私の裸体を、彼、カメラに納めようとしていたのでしょうか。
けれど、私、どうすることもできないまま、
彼の前に、身体開き、鼓動の治まるのを待つしかなかったのです。
何度か、横たわる私の白い身体に、フラッシュの光が注がれましたが、
暫くすると、ボブ、私の胸に跨ってきました。
一度、私の中に出しただけじゃ、満足できなかったんでしょうね。
私の乳房の間にさっきと同じように、おっきくて硬いもの擦り付けると、
あっというまに、たくさんの男の人の液、唸り声を上げ出したんです。
それは、私の、顎や、くちびる、そして、頬にまで降りかかりましたが、
なぜだか、私、慌ててその熱いものに指を絡ませると、
彼にもっとたくさん出してくれるように、
彼が、満足してくれるように、
一生懸命、それを包んだ手を揺り動かしていたのでした。
二人目の男の人、思いもかけず迎えた夜は、こうして更けていったのです。
その後、ボブが日本の離れるまでの数か月の間、
何度か肌を合わせました。
包容力のある教養深い彼の魅力と、やっぱり、恐ろしいような悦びに、
経験の浅かった私、気持ちを震わせていたんでしょうね。
「彼、あなたの身体、分かれた彼女の代わりに、欲しかっただけじゃないの」
先輩との関係を心配した友人が、意見してくれました。
始めての男の人だった先輩と身体の関係を持って数か月、
卒論や就活に忙しくしていた先輩と、
なかなか会えなくなっていた初秋の頃です。
そして、それは、ボブとの身体の関係を、
終わらせることできなくなっていた季節でもありました。
友人から言われたその一言で、潮が引いていくように、
先輩への気持ちだんだんと薄らいでいったのです。
同じ時期に、二人の男の人から抱かれ続けられていた私。
それは、そんな学生時代を望んではいなかった私にとって、
いたたまれないことだとも思えましたが、
男の人を知った自分の身体が、そのことをどうしようもなく求めていること、
仕方なく許してしまっていた、そんな季節でもあったのです。
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