2ntブログ
10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

赤ちゃんが欲しくて5

2014.11.16 (Sun)


「今夜は赤ちゃんができる日なの、そのために、主人と一緒に東京にきたんです」
そう言うと、私、彼のもの握った手を、
それまでにも増して、少しずつ、早く上下させ始めたのでした。

22_20130805050659e67s.jpg

片方の手で、傍らのハンドバックから、上手にレースのハンカチを抜き出しました。
京都の街で、数ヶ月、彼に教えられたそのまま、
手を使って男の人に喜んでもらえるように、
そして、私に男の人を教えてくれた、彼に喜んでもらえるように、
私、喘ぎ声さえ漏らしながら、彼のものを包んだ手を動かし続けたのでした。

15108025200_1.jpg


「君の中に出したくて」

私は、髪を振って、手の動きを早くしました。
けれど、彼の、そんな言葉に、
身体の奥から、新しい蜜液が、湧き出してしまったことがわかりました。
それと同時に、彼の手が私のブラウスのボタンを外すと、
胸元にその手を差し入れてきました。

彼の手の平が、ブラと素肌の間から忍び込んできて、
彼にとっても懐かしい私の乳房が揉み上げられ、
聞かせてはいけない桃色の喘ぎ声を漏らしてしまったのでした。

04fc5815-s.jpg


「あぁ、あのころと同じなんだね」
息を乱しながら、私の乳房を楽しんでいた彼、
私の手に誘われるように、腰突き出すようにすると、
「もう、すぐ」
曇った声が聞こえました。

imagesCA7KMDU7.jpg

私、慌てるようにして、ハンカチで彼のもの包むと、
それまで以上に、手の動き早めました。
もちろん、彼のもの、迎えるわけにはいけないけど、
せめて、私の手の平で、良くなってもらいたかったことは、正直な気持ちだったのです。

「いま」
彼の、曇った声が聞こえ、腰が跳ね上がりました。
それまで、優しく乳房を揉み上げてくれていた手のひらにも、力が入りました。
私の手の平の中に包まれていた彼の熱いもの、どくどくって脈打ち始め、
射精が始まったのです。

私、小さな声を漏らしながら、手を動かし続けました。
「いいっていうまで、動かし続けるんだよ」
そう、昔、彼から教えられたとおりに。

ハンカチに彼のもの、滲み始め、私の手のひらを濡らしました。
随分と長い間、続いた噴出が治まりかけ、
私が、彼のものの根本から先に向かって、ゆっくりとさすってあげると、
とうとう、ねっとりとした、男の人のものが、
ハンカチの隙間から伝い流れようとしたんです。

私、ハンドバックから、替えのハンカチを出して、
上手に、拭ってあげると、彼の顔、恥ずかしそうに見上げたのでした。

私を上手に女にしてくれた、大切な人。
その人の男の人の液、何度、身体の奥に注がれたか数えきれません。
あの頃は、そのことを求めて、彼のものを迎え、そして、彼の液を望んで、
嫌らしく腰を振った夜を重ねていました。

181.jpg


けれど、手に触れた、まだ、温かい粘り気の強い男の人の液に、
なぜだか、私、ひどい、嫌悪感を感じました。
夫以外の男の人の液、やっぱり、自分の身体に触れたことが嫌だったんでしょう。

それって、
結婚をして、大好きな人だけの身体になって、
やっぱり、妻として当然な感情だったのかもしれませんね。

それまでの喘ぎが治まりかけて、
穏やかな夜の海を目の当たりにした東京の闇の中に、
昔と今との時間を重ね合った二人の影が、暫くの間、まどろんでいたのでした。

193964836_624.jpg





関連記事
09:39  |  「順子の日記」  |  Trackback(0)  |  Comment(1)
 | HOME |