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佐渡旅行3

2014.08.01 (Fri)


自分の部屋に戻ると、流石にほっとしました。
今日一日の移動の疲れ以上に、
やっぱり、張り詰めていた気持ちの方が大きかったような気がしたんです。

けれど、先生から言われた言葉、
「今夜、もう一度、逢いたいね」ってその言葉に、
どんな意味があったのでしょうか。

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寄り添って過ごした今日一日、
先生への気持ちの傾きは、正直、自分にも感じ取れました。
このまま、先生のお部屋に行ったら、
旅行前に心配していたような、そんな時間になっていまうかもしれない。

抱き寄せられ、くちびるを求められ、
そして、先生のものを、開いた身体の奥深くに迎え入れる。
そんな、時間の予感を感じて、薄っすらとした眩暈を感じました。

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その時、籐のテーブルの上に置いてあった電話に、
深い青の色が瞬き、瞬時に私は、人妻としての、
そして、母親としての顔に戻ったのでした。

「パパ? 子どもたちは?」
「あぁ、親父たちに甘えられるから、上機嫌さ。 今、どうしてるの?」
「私? 自分のお部屋よ。パパがいないから、一人で寂しいわ」
「先生たちとは?」
「ええ、さっきまで、一緒にお風呂、入ってたの」
「えっ! 二人で」
「ふふ」
「裸、見られたのか」
「お風呂だから、しょうがなかったわ」
「断れなかったのか」
「だって」
そんなこと話しているうちに、
パパの息遣いが、少しだけ、荒くなっていくのがわかりました。

今朝まで一緒にいたパパの声が、ひどく、懐かしく思えて、
私、浴衣の胸元を少しだけ開くと、左手を滑り込ませ、ブラのホックを外したのです。

17.jpg

大好きな主人の声を聞きながら、ゆっくりと自分で乳房揉みながら、
既に、硬くなっていた乳首に手の平が触ると、
あっと思うような甘い快感が、身体中に流れ込んできました。

「求められるかもしれないわよ」
「ああ」
「パパ、それで、いいの?」
遠く離れているはずの、お互いの荒い息が、部屋の中で絡み合いました。
沈黙の後のパパの言葉は、
「順子のしたいとおりにすればいいさ」

小さなガラスのテーブルの上に電話をそっと置くと、
ひとつだけ息を吐きました。
心配していた夜に向かって、
桃色の時間がゆっくりと流れ始めたように思えたのです。

「順子のしたいとおりにすればいいさ」

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先程聞いたパパの言葉に誘われるようにして、私は立ち上がり、
部屋の鏡の前に立つと、
浴衣の襟元に見える後れ毛を上げ直し、簡単な薄化粧をしました。
お湯を使ったばかりの肌は、自分でも惚れ惚れとするほど、輝いていたのです。

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