筆おろしの夜7
2014.04.14 (Mon)
彼が女性の中に初めて注ぎ込む、熱いおびただしい量の若い精を、
身体の奥にはじき出される。
大丈夫な日では、なかったというのに。
彼の大きなもの、迎え入れて、
その液を求めて、嫌らしく上手に腰をうねらせる自分を思った時、
思いもかけず、それだけで、
身体の奥がきゅんと絞まったように思え、
諦めたように目を閉じた私は、
下着を脱ぐために、ドレスの裾に手を差し入れたのでした。
恥ずかしけど、彼のもの、
欲しくて、欲しくて、我慢ができなくなってたんです。
パパ、ごめんなさいね。
「ごめんなさい、もう」
その時、突然、二人の喘ぎ声の間に、彼の声が重なりました。
それまで以上に、早くなった彼の手の動きから察した私は、
慌てて右手を添えると、その動きを助けました。
それまで以上に張りと熱さを増した彼のものが、
私の手のひらに最初の震えを感じさせると同時に、
その先から、塊のような白い液を噴出し始めたんです。
二度、三度と、膨れ上がる度に、射精は続き、
私の手は、彼の大切な液で、おびただしく濡れていました。
一瞬、彼のものを、お口に含むことを思いましたが、
やっぱり、それは、できませんでした。
人妻としての僅かな貞操が、それをさせなかったのでしょうね。
二人の喘ぎ声が少しずつ治まると、
私もやっと、落ち着きを取り戻すことができました。
テーブルにあったお手拭タオルで、彼のものをきれいにしてあげます。
時折、跳ねるような動きを見せる彼のものの先からは、
名残りの白い液が、流伝ってました。
「ごめんなさいね、初めての女性になってあげられなくて」
そんな言葉に、穏やかな息遣いに戻った彼は、
むしろ申し訳ないような表情を見せてくれました。
彼が望んでいた「筆おろし」は、やっぱり、できなかったけど、
思いもかけなかった桃色の夜は、こうして、ゆっくりと更けていったのでした
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