筆おろしの夜4
2014.04.04 (Fri)
「本当に、まだ、知らないの?」
そう言われてみれば、まだ、幼さの残る彼の端正な顔を見ながら、
私、いじわるして、そう、言ってみたんですよ。
そしたら、彼、ひどく恥ずかしいそうな表情をして、
小さく頷いたのです。
ちょっと、驚きました。
だって、今時の学生さんだから、ガールフレンドのひとりや二人いて、
上手なお付き合いしてるだろうと思えていたんですから。
「でも、ごめんなさい。私、結婚してて、
あなたに、抱かれるわけいかないのよ」
私がそう言うと、彼、可笑しなくらい大きく頷いて、
「いいんです。あたりまえですよね。
今日会ったばかりの人に、そんなこと、頼めるわけないし」
彼、俯いて、そう言いました。
男の子にしては、長いまつ毛が、震えているのがわかりました。
そんなしてる彼を見てたら、なんだか、可愛そうになっちゃって。
「でも、少しくらいなら、いいわよ」
跳ねるように、彼の顔がこちらを見直しました。
「少しくらいって?」
「そうよ、少しだけならね。
でも、ごめんなさい、キスは駄目よ。私のくちびる、大事な主人だけのものだから」
研一君、また、可笑しな位頷いたんです。
「さあ、何がお望みかしら」
そう言うと、彼、私の首筋に顔を寄せてきました。
やだ、キスマーク付いちゃうわ、
駄目って言おうとしたんですけど、そこに、唇は感じませんでした。
「ああ、いい匂いがする。女の人の匂いだ」
それだけで、感激してるのかしら、
けど、そうかもしれませんね、まだ、女の人知らないんだから。
私、彼の左手をとると、自分の右の胸に誘いました。
ちょっと、力が入っていた腕が伸びて、
その手のひらがドレスの上から胸を覆いました。
何も教えないのに、ゆっくりと上手に私の胸を揉み始めたんです。
ブラしてるから、きっと、嫌だったかもしれないけど、
それでも、彼、熱心に揉み続けたんです。
そのうち、私の方が我慢できなくなったんでしょうか、
自分でドレスのボタンを外して胸を開くと、ブラのホック外したんです。
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