天草旅行5
2020.09.08 (Tue)
「あぁ、無理。おじさまの」
隣の部屋から、彼女の、糸を引くようなやるせない甘い声が漏れ聞こえました。
これまで、夫に言われるがままに、その夫ではない男の人たちと、
あってはならない時間を過ごしました。
それも、一度や二度ではなかったことは、皆さんもご存じの通りです。
けれど、同じ部屋で、夫ではない男の人に身体を開き、
繋がりあう、恥ずかしく、そして、申し訳ない自分の裸の姿、
見せてしまったことは、数えるほどしかなかったのです。
抱きかかえられるようにして連れてこられ洋室のベッドの上、
開かされた太ももの間から、
ぴちゃぴちゃと、溢れだした愛液を啜る音が聞こえていました。
まだ、若くて、それほど経験はないはずなのに、
幾らもしないうちに、彼の、巧みな、唇、舌先、指使いに、
あえなく二度、悦びに昇り詰める声を聞かせていました。
「良くなる時は、教えてくださいね」
開いた膝の向こうから、熱く言った彼の言葉に応えるように、
「あぁ、また、いっちゃう」
そう、はっきりと、伝えると、手繰り寄せるように彼の髪に手のひらをあて、
たわわな胸を揺らしながら、仰け反ったのです。
悦びの余韻に荒い息を吐きながら震える身体に、
彼の腰が、ゆっくりと跨ってきたように感じると、
涙に濡れていた頬に、彼の熱い男の人のもの、摩り付けられたのがわかりました。
何の躊躇も、ためらいもありませんでした。
今まで、自分を悦びに導いてくれたお返しに、彼の望んでいるままに、
私、恥ずかしいほど、大きく開いたお口の中に、彼のものを迎えたのです。
ベッドの宮台に両手を付いた彼、ゆっくりと腰を揺らして、
私のお口を犯し続け、
時折開いた目の前には、彼の逞しい筋肉質のお腹が動いていました。
嫌ではありませんでした。
幾らかした後、きっと、彼と私の身体を繋げあう、大切な男の人のもの、
出来るだけ、硬く、太く、なってもらいたかったのでしょうね。
彼の腰に上手に動きを合わせ、髪を揺らした私、
一生懸命にくちびるをすぼめ、舌先を絡ませていたんです。
「あぁ、もう、お願い」
私が、そう言うと、彼も我慢できなかったんでしょうね。
汗に濡れた身体をずらすと、今まで、私のお口に含まれていた自分の男の人の先で、
私の秘唇の溝を探り出したのです。
膨れ上がった、硬い男の人のものが、
濡れた秘唇の溝を押し開こうとすると、私は、首筋を仰け反らせ、
彼の背中に回した両手を手繰り寄せていました。
夫のことは、こころにありませんでした。
大切な夫は、すぐ隣の部屋にいるというのに、
その夫ではない、違う人の男の人のもの、その彼の求めるがままに、
今、身体の奥に迎えようとしていたのに。
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