天草旅行6
2020.09.15 (Tue)
膨れ上がった、硬く、太い彼のものが、
それまで、知らなかったと思える身体の奥の、更に奥にまで届き、
さらに、押し開こうと突き入れられようとしているように思えると、
背中に回した両手に、それまで以上に力が入り、
彼の逞しい腰に、自分の太ももを絡めてしまったこと、自分ではどうしようもなかったことだったのです。
そして、最初の一突きで、身体の中に、短くも鋭い悦びが走り抜けることを感じると、
そのこと、正直に彼に告げてしまったのでした。
その後、どれほど、抱かれ続けたのか、はっきりとは思い出せません。
数えきれないほどの深い悦びを、自分よりも随分と若いはずの彼に、
教えられ続けたのです。
腰に当てられた彼の手のひらに促されるように、
ふらふらと気だるそうに膝を立て背中を見せると、
できるだけ深く、男の人のもの迎え入れるために、
後ろから突き入れられる彼の腰の動きに、上手に合わせるように、
自分でも驚くほど激しく、自ら腰を振っていました。
求められてもいないのに、
ごろりと横たわった彼の身体に、覆いかぶさるように跨ったのも、
私の方からでした。
そして、彼の湯気が上がりそうに熱くなった、自分の手にした濡れた男の人もので、
うっすらと開いていただろう秘唇を開きながら、
慌てるように身体の中に埋め、桃色の恥ずかしい声を漏らしていたんです。
僅かな間、気を失っていたのかもしれません。
けれど、良い匂いのする愛おしい彼の身体が、重なってくると、
当たり前のように、太ももを開いていました。
「スキン、付けたから、安心してくださいね」
「えっ」
「ご主人に言われたんです。危ない時だからだって」
恥ずかしそうに眼差しを上げた私、見下ろす彼に微笑むと、くちづけをねだったのでした。
彼の、大切な男の人の液。
心配のなかった奈良での夜、何も遮るもののないままに、一度は受け入れていたんです。