奈良での夜
2020.03.19 (Thu)
京都の叔父さんの家、高校時代から使っていた部屋を、
その時と同じように、今も使わせてもらいっています。
気持ちの良い朝、お行儀悪いけど、パジャマを脱いで、大きな伸びをしました。
叔父さん、病院に見舞いに行った後、いつもと同じように、
大阪の大学に行って講義を終えた後は、学校の宿舎にお泊りです。
簡単な食事を終えた後、お風呂を使うと、鏡の前で丁寧に髪を梳きました。
お昼過ぎに、京都駅で人と逢う予定なんです。
下着ケースの中から、主人の大好きな白いブラを選びました。
けれど、ホックを嵌めながら、もしかしたら、次にこのホックを外すのは、
そのブラが好きな夫でもなく、そして、私でもなく、
今日、私を誘ってくれた彼なのかもしれないって、
ちょっと、心配して、小さな息を漏らしたのです。
桐子さんに言われたように、
神戸でお逢いした彼から、一緒に奈良に行きたいって電話があったのでした。
京都から戻ってきて、三週間ぶりの、夫との営み。
たった今、私の中にたっぷりと出してくれた精液と愛液のまみれた、
少しだけ硬さを失った私の大好きなもの、
いつものように、お口に含んでいたんです。
「あいつから、連絡あったんだろ」
「えっ えぇ」
「いつ逢うんだい」
「ううん、逢ったりしないわ、お断りするつもりよ」
「逢ってくればいいさ」
「でも」
「何をしたのか、聞かせてくれれば、かまわないから」
お口に含んでいたパパのもの、その時、急に太くなると、
髪に添えられていた手に力が入り、のどの奥にまで、突き入れられてきたのでした。