地中海での過ち10 夫への愛情
2016.11.03 (Thu)
ベッドから降りただんな様、バスローブだけをまとい、
ゆっくりと、ドアに向かいました。
慌てた私、下着を拾うと、
椅子の上に置かれていた、ハンドバッグに押し込み、
裸の身体に、カクテルドレス、被るようにして、羽織ると、
丁度、目の前にあった鏡で、髪を直しました。
あぁ、お化粧、すっかり、取れてしまってるわ。
ドアが開くと、支えられるように、
主人と腕を組んだ奥様が入ってきて、バルコニーに続くガラスドア、
大きく開くと、ひとつ、大きな息を吐いたのでした。
お部屋の中に、いろいろな匂いが、漂っていたのでしょうね。
私、申し訳なくて、顔、あげられませんでした。
そして、主人に、腕を誘われると、
それぞれが、挨拶らしい、挨拶もしないまま、おいとましたのでした。
ヘブンのエリアから、一般の客室まで、
本当は、それほどではなかったはずなのに、
今夜の私にとっては、どうしようもなく、遠く感じるしかありませんでした。
船上では、オールナイトで楽しむ方も多くらしくて、
カーペット敷きの狭い廊下や階段では、
何組もの着飾った外人さんとすれ違いましたが、
薄紫のカクテルドレスを着た日本人の私、
それに、慌ててたから、ブラも着けてないたわわに揺れる胸元、
やっぱり、ひどく、目立ったのは、間違いありませんでした。
でも、まさか、そんな着飾った私が、
今しがた注がれた、夫ではない男の人の精液、身体の奥に満たしているなんて、
誰も、思うはずもなかったと思います。
やっと着いた、自分たちのお部屋。
後ろ手に、ドアが閉められると、案の定、抱きすくめられました。
それは、乱暴だとも思えるほど、いつになく、強い力だったんです。
そして、幾らか乱れながら近づいてきた息遣いを感じると、
むしろ、私の方から、ぶつけるように、そのくちびるをねだったのでした。
胸が張り裂けそうに、
急激に高まってきた夫へのまぎれもない強い愛情。
まぎれもない大好きな夫に舌先を吸われながら、
けれど、その大切な夫だけのものであるはずの私の身体の、
最も女らしい、夫だけのものであるはずの私の秘唇から、
その奥を満たしていた、夫ではない、だんな様のおびただしい、
男の人の粘り気の強い白い精液。
とうとう収めきれないで、
つーぅって、太ももを、伝い流れたの、感じてしまっていたのでした。
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