2ntブログ
04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

歓迎会の夜

2021.08.30 (Mon)


二度目のお勤めを始めて、二週間ほど経った週末、
歓迎会を開いていただくことになりました。
と言っても、このご時世、皆さん一緒にっていうんではなくて、
数人の若い人たちが、開いてくれたんです。
前の時のような、正式な歓迎会は、もう少し、後でとのことでした。

場所は、これも、どこかのお店でというわけにはいかないので、
経理を担当している、さくらさんのマンションでということになりました。

マンションリノベーション-株式会社iesリビング倶楽部-img_42118bef062c9368_8-7591-1-8ab0c86


ありがたいことに、Yさんから、ポケットマネー頂いていたので、
別に焼き餃子か中華風唐揚げを選べる皇皇ルーロハンセットを宅配してもらい、
飲み物は、ワインを準備していただきましたよ。

4600addd-057d-4dac-bbab-179b9eb75306.jpeg

研修生のりょうま君、関東の大学の法学部を卒業した後、
事務所で勉強し経験を積みながら、司法試験に挑戦中です。
運動が得意で、高校時代はサッカーで全国大会に出場したことがあるそうなんですよ。
お勉強、出来るのは間違いないけど、
笑顔が爽やかな今どきのイケメンですけど、
私より、一回り以上年下で、可愛らしいですね。

さくらさんは、りょうま君の二つ上で、
顔立ちには、幼ささえ感じられるんですけど、一目で肉付きの良い身体なのがわかるんです。
お父様が税理士で、経理のお勉強には、興味があるって話してました。

0e28a7af3defb9d45f2d5ffd4cfcf0a5.jpg

その若い二人に、よし君、そして、私、
食べながら、飲みながら、いろいろと楽しい話を聞いて楽しかったです。

「ここのはやっぱ、美味しいですよね」
「えぇ、本格的ってわけじゃないけど、
このルーロハンとか、主人と行った、台湾で食べたの思い出すわ」

「順子さん、本当に奇麗ですよね」
「えぇ、女の私が見てても、そう、思う」
「やだぁ、そんなこと言わないでよ、恥ずかしいわ」
「何て言うか、若い女の人にはない、大人の魅力が溢れてて」
「よし先生、順子さんのだんなさん、ご存じなんでしょ」
「あぁ、俺が学生の時から、知ってるよ」
「そのだんなさん、お幸せですよね、こんな、素敵な奥様で」
「そんなに羨ましいなら、一度、デートでもしてもらったらいいよ」
「えっ、いいんですか」
「きっと、OKしてもらえるよ。ねえ、順子さん?」

tanihara_nozomi_10113-018s.jpg

そう言うと、私の横顔に、思わせ振りな眼差しを向けたのでした。
どう応えていいのか、困りましたよ。
よし君、あなたともそうでしょう、
あなたに、誘われて、望まれて、
人妻だった私が、あなたと、身体を繋ぎあったんですよね。

00093.jpg

食事を終え、さくらさんと私、
一人住まいには贅沢なキッチンで、並んで簡単な洗い物を済ませると、
二次会は、男の人たちが、リビングに準備してくれてました。

お酒は、「石川門」、おつまみは、ビニールに入っている乾き物だけど、
のどぐろの味が、気軽に楽しめる「のどぐろの浜焼き」です。
これ美味しいですよ、皆さんも、お取り寄せするといいですよ。

「あぁ、ちょっと、酔っちゃいました」
「私も、りょうま君が、ワイン、あんまり勧めるから」
「いいじゃないですけ、明日はお休みだし、ほらっ、順子さん、石川門ですよ」

そう言うと、りょうま君、ぬる燗がいいからって、
私の前のグラスに、お酒、注いだんです。
それから、また、お話に花が咲きましたが、幾らもしないうちに、さくらさん、
ソファーの隣に座っていたりょうま君に、だらしなく、しな垂れかかってました。
酔ったって言ってたの、本当だったんでしょうね。

「あらっ、たいへん、さくらさん、大丈夫かしら」
「楽しそうにして、ずいぶん、飲んでたから」
「すいませんね、寝せてきますね」

そう言うと、りょうま君、彼女を抱きかかえるようにして、
隣の部屋に連れて行ったのでした。

そんな二人の姿が、見えなくなると、そっと、肩に回されてきたよし君の左手、
少し強引に、私の身体、抱き寄せてきたんです。

sex_5672-077s.jpg

「駄目よ」
「順子さんが、来てくれると知って、堪らなかったんだ。
 また、逢えるかと思うと」

耳元に、熱い息を感じると、身体が震え、甘い吐息、漏らしてしまっていました。
逢えなかった、逢ってはならなかった永い隙間を、
彼のその一言が、あっという間に、その時間を埋めてしまったのでしょうか。


よし君のことで、夫に心配させてはいけないって、思っていました。
けれど、当たり前のように寄せられてきた彼のくちびるが、
抗うことをしない私のくちびると、ゆっくりと重なり合い、
そして、懐かしい匂いする二人の舌が絡み合うと、
それだけではなくて、私、彼の後ろ髪を両手で抱き寄せるようにして、
思わず唾液、啜り飲んでいたのでした。
ごめんなさい、パパ、その時パパのこと、こころに、少しもなかったのです。

1873-12s.jpg

気持ちの高まりのままに、くちびるを重ねあい、舌を絡ませ続けました。
どうすることもできない、狂おしい気持ちが、
こころを燃え上がらせていたんでしょうね。
手のひらが、私の胸元に伸びてきて、ゆっくりと、上手に揉み上げても、
もう、彼の望むがままに許してしまうしか、なかったのでした。


その時、さくらさんたちが移った隣の部屋から、
曇った声、漏れ聞こえてきたような気がして、
私たちのくちびる、唾液の糸を引きながら、離れました。


虚ろな眼差しで、そう言って、よし君を見たんですけど、

「僕たちも、ここで、いいでしょ」

そう言いながら、スラックスのベルトに手を掛けたよし君、

「いけないのよ、そんなこと、前と違うんだから」
「堪らないんです、じゃ、飲んで、僕の。昔みたいに」

下着を脱いで、お腹に付きそうに跳ね出た、
今は懐かしいはずの、よし君の、恐ろしく大きな男の人のもの、
私、諦めたように、熱い息をひとつ漏らすと、
こころの中、真っ赤に染め上げながら、
そして、身体の奥をしっかりと潤ませながら、
手のひら、そっと、伸ばしたのでした。

00046.jpg

隣の部屋から、
上手に悦びの瞬間を合わせようとする、二人の重なりあう声、
しっかりと、聞こえてきて、はっと、我に返りました。
酔いのために、うつらうつらして、私、よし君にしな垂れかかって、
彼には言えないような、恥ずかしい夢、見ていたんですね。

「なんだ、二人、始めちゃったのか」
「えっ、何」
「仕方ないでしょうね、仲良きことは、美しきかな」
「二人、そうなの」
「あぁ、順子さん、知らなかったですよね、二人、一緒に暮らしてるんですよ」
「まぁ」
「前と違って、今の若い人は、結婚しても、しなくても、暫く一緒に住んでみるんですよ」
「あぁ、それって、聞いたことあるけど」

sex_missionary_position_20190313_thumb.jpg

僕は、もう暫くいますけど、あぁ、タクシー呼びますね。
そう言ってくれたよし君を残して、
歓迎会の夜の幕が、やっと、降り始めたのでした。

9104ea35.jpg



関連記事
13:15  |  よし君とのこと  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

これまでの作品から

2021.08.24 (Tue)


皆さん、こんにちは。順子です。

主人と結婚した後、二人の日常や旅行の報告など、
いろいろと、面白可笑しく書いた毎年の年賀状が、
事のほか、親戚の人たちに好評で、
「楽しく読めるから、何か、作品を書いてみたら」って、言われて書き出したつたない読み物。

高校時代の学級文集や、大学時代のレポートなど、
特に、苦労だとは思いもしないで、むしろ、楽しみながら文章の制作に勤しんできました。

夫に言われて、できれば、小説のようなものをって、
そのお稽古のために、小さなものを幾つか書いてみたのが、
これから、載せるものです。

内容的には、「カテゴリー」の中の、「報告書」と同じですが、
いつものように、主人が写真を貼り付けてくれたので、少し趣が違うと思うのですが。

何分、つたない文章ですので、よろしくお願いします。
それから、お話の続きは、カテゴリーから、読んでみてくださいね。



「報告書」その1 開封


親愛なる S様
ご依頼の件 以下 報告致します。

事前に頂いていた写真を見直すことなく、奥様を確認できました。
ショートカットに肉感的なくちびる、花のような笑顔と素敵な胸。
S様が奥様のこと大切に愛されている理由がわかる気がいたします。

ab1267d4-s.jpg

S様が殊の外愛されている奥様の乳房はブラウスの上からでも想像できる豊かさで、
ある時は台所で、ある時はバスルームで、その透き通るような肌と張りつめた感触を、
充分に楽しまれている事が想像できます。

しかし、残念ながらS様一人のものであるべきのそのふくよかな乳房も薄桃色の乳首も、
そして愛すべき奥様のからだの隅々すべてが、
S様一人のものではなかったことを、ご報告しなければなりません。

cleavage_7306-030s.jpg

手元に奥様に関する多くの報告書と写真があります。
順次 お送りさせて頂きますが、かなり辛い内容になることと
思われます。
もし S様が愛すべき大切な人が他人に抱かれることに
快楽を見いだせない人であれば。

では また。







関連記事
09:48  |  「報告書」  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

これまでのお話から8

2021.08.23 (Mon)


皆さん、こんにちは、順子です。
コロナウイルスのことで、心配な毎日が続いていますが、
いかがお過ごしでしょうか。

さて、「バージン★ママ」のFC2カウンターが、400000を超えました。
「バージン★ママ」の開始から、凡そ10年、皆さんから読んでいただいたこと、
そして、たくさんのコメントいただいたこと、お礼申し上げます。

そこで、ここでは、これまで書いた、
いくつかのお話を紹介してみたいと思っています。
随分前のもの、最近のもの、
いろいろありますが、読んでみてくださいね。

それぞれのタイトルをクリックしていただくと、お話にい移動しますので、
よろしく、お願いします。



「みつ川での夜2」

b9f70468-s.jpg

前からお話ししているように、コメントを書いていただいている方と、
実際に、お逢いすることがあります。
始めは、ちょっと心配したんですけど、
皆さん、素敵な紳士で、楽しい思い出」が多いですね。
「みつ川」は、東茶屋の奥の突き当りから、
右側の小路に入ったところにある、有名なお寿司屋さんです。


「スカイツリーの夜3」

2014-02-22 16.38.47

みつ川で、美味しいお寿司をご馳走になったKさんと、
今度は東京のスカイツリーで、お逢いした時のことです。
実はKさん、本当はここには書けないかたいお仕事なんですけど、
けれど、私、こころに浮かんだままのこと書いてしまって、
申し訳なく思っています。


「稲佐山からの夜景3」

e1590a0e6552bf62d20b3b30569dd0a2-630x495.jpg

同じように、コメントを書いていただいていたIさんと、
お逢いした時のことを書いたものです。
ちょうど、親戚の寄り合いで、福岡に行っていた私を、
お誘いいただいた時のことでした。
稲佐山って、本当に夜景が奇麗ですよね。
良い思い出としてこころに残っています。


「たくさん、飲ませて」

02455.jpg

コメントを書いていただいている女性のひとりに、
福岡にお住いの方がいらっしゃいますが、
いろいろとお話をしているうちに、中洲の話があって、
他の男の人たちとのこと、思って書いたものです。
やっぱり、申し訳なくて、恥ずかしいですね。





関連記事
13:16  |  これまでのお話から  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
PREV  | HOME |  NEXT