2ntブログ
03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

犀川のほとりで2

2021.08.02 (Mon)


oppai_5297-090s.jpg

暫く、縁側の籐の椅子に腰を下ろし、
まだ、ちょっと涼しすぎるとも思える夕風に当たっていましたが、
幾らもしないうちに、バスタオルを腰に巻いただけの彼、戻ってくると、
私を抱き上げたのです。

「本当に、そんなつもりじゃないんだから。ご飯だけだって…」

でも、そう言った私のくちびるに、懐かしい匂いのする彼のくちびるが重なってくると、
舌先が、私のくちびるをなぞり、
急に息遣いが乱れ、その舌先に、少しづつ開かれたくちびるに、
彼の舌を迎え入れてしまっていたんです。

1873-12s.jpg

私のことを信じて、ここに来ることを許してくれた、
そんな夫の待つ家に、何もないままに戻ることが、
人妻としての努めだと、さっきまで、思っていたはず、
けれど、ほんの数秒、彼のくちびるが触れ合っただけなのに、
まるで、堰が切れたように、昔の感情が、身体中に湧き上がってきたのでした。

「いけないわ」
「逢いたかった」
「奥様に、悪いわ」

そう言いながら、抗わなくてはいけなかったのに、引かれた手に、
バスタオルの間から突き出てきた彼の、懐かしい熱く脈打つ男の人のもの、握らされると、
もう、それだけで、人妻としての貞操に薄っすらとした霧が繫り、
代わりに、燃え上がりだした身体の求めに、桃色の声を正直に漏らしてしまったです。

「キス、上手になったでしょ」

少し、歳を取ったのかなぁ、でも、あと時と同じような端正な顔立ちが、笑顔でそう言うと、
私、分かってもらえるように、はっきりと、頷いたのでした。

今夜、こんなことになるとは思ってもいませんでした。
今朝、夫を送り出す時も、玄関のドアに鍵を掛けて、家を出る時も、
その時と同じ自分が、当たりまえのまま、帰宅するだろうと思っていました。

けれど、そうではない私も、いたのかもしれません。
お昼過ぎに、簡単にシャワーを使った後、身に着けた下着は、
いつものものに比べると、なぜだか、少し恥ずかしい、
胸の膨らみが目立つ、黒くセクシーなものだったし、
同じ黒いショーツに片足を通すとき、
よし君の笑顔、思い浮かべてしまった自分に、驚いてもいたんです。

st207s.jpg

おとがいに指を当てられると、改めて、くちびるを求められましたが、
その時には、もう、私の方から、息を荒げ、彼のお口の中に、舌先を差し入れると、
慌てるようにして、彼の舌、絡め吸っていました。

抱きかかえられるようにして、重なり合ったまま、
和室だろうと思えた隣の部屋の襖が開けられ、
そこに敷かれている、贅沢な二組の寝具を見せられることになったのです。



関連記事
08:21  |  よし君とのこと  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

Comment

今宵の幕が開きました

いよいよメインイベントが始まりますね~
順子さんは彼の大きな竿を成長させ、女を教えた方なのですから、彼の成長を自分の身体を使って確認する義務が当然あります。最後の悦びを互いに感じあい、奥深く袋のなかに彼の放つ液をしっかり受け止めてご帰宅されたと思います。
最近ある週間誌に掲載されている小説で、熟年男性が終活の一貫で、素敵な女性にお願いして関係を持つシナリオになっていますが、私も順子さんとそういう関係になりたいです。
わんぱく |  2021.08.03(火) 13:49 | URL |  【編集】

彼の放つ液をしっかり受け止めて

わんぱくさん、こんにちは。
コメント、いつも、ありがとうございます。

確かに、よし君にとって、初めての女性の身体の経験は、
私が初めてだったので、わんぱくさんの言われるように、
義務があるのかもしれませんね。
ただ、よし君、もうパパでもあるので、
もう、きっと、その必要はないとも思っています。
と言うか、そんなことがあっては、私が、困ってしまいます。ふふ。

「関係を持つシナリオ」って、それ終活なんでしょ。
わんぱくさん、まだまだわんぱくで、
そんな必要、全然ないんじゃないないんですよね。ふふ。

コメント、ありがとうございました。
コロナたいへんですよね、兼六園も月末まで閉園になってしまいました。
ご自愛され、気を付けてお過ごしください。

順子 |  2021.08.03(火) 15:11 | URL |  【編集】

W不倫の結末は

順子さん、こんにちわ楽太郎です。
犀川の高級旅館は有名ですし、過去に行ったことがあり、順子さんの表現からここかなぁ?と思い書いてみましたが、ドンピシャリのようでしたね。料理は一品一品の迫力ある盛付でありながら味は繊細。器が華やぎさを演出し、五感で堪能できる景観は素晴らしいの一言ですよね。
まあ、残念ながら小生の場合は順子さんのような艶のある女性ではなく、古だぬきのような方々と一緒でした。
あ~~順子さんと行きてぇ!!

お高いお宿を順子さんの為に予約したよし君の気合の入れ方は半端ないですね。
よし君も貴女に男にしてもらった今の自分を再確認してもらいたかったんでしょうね。さすがは弁護士の先生ですね。
けど、よし君の奥様にバレたら大変ですよね。
あれ?もしかするとご主人が先に手をまわして、その日は市内の高級ホテルにご主人とよし君の奥様が逢瀬を重ねているとか??
次の展開楽しみにしておりますね。

楽太郎 |  2021.08.05(木) 10:07 | URL |  【編集】

器が華やぎさを演出

楽太郎さん、こんにちは。
コメント、いつも、ありがとうございます。

楽太郎さんが思われているところ、えぇ、間違いないようですね。
景色の見事なこと、お食事の美味しいこと、
それから、楽太郎さんが言われているように、
九谷焼の器が、本当に素敵ですよね。
そんなことで評判ですけど、なかなかのお値段で、日ごろは行けません。
たぬきさんたちとご一緒でも、いいんじゃないんですか。ふふ。

よし君に、散財させてしまったって、
ちょっと、申し訳ない気がしています。

コメント、ありがとうございました。
続き、読んでみてくださいね。
順子 |  2021.08.06(金) 13:08 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://jo6ehm.blog.2nt.com/tb.php/638-aa53562d

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |