お正月準備
2016.12.28 (Wed)
いよいよ、押し迫りましたね。
皆さん、いかがお過ごしですか。
今日は、お正月料理の準備のために、近江町市場に行ってきましたよ。
桐子さんと葵さん、二人とも、お料理が上手で、
いつも、いろいろと教えてもらってるんです。
えーと、買い込んだのは、
フナの甘露煮、小坂れんこん、鏡餅に使う紅白もち。
(私の街では、鏡餅に紅白のお餅を使います。これって、珍しいことなんでしょ)
今日は、このくらいにしておきました。
お買い物は配達してもらうことにして、
いつものように、ランチタイム。
今日は、都ホテルのランチバイキングは、
お値段がリーズナブルな割には、お店の雰囲気もいいし、
好きなお料理選べるから、私たちの御用達です。
「台湾のお土産、遅くなりました」
「まぁ、カラスミ?ありがとう、お正月に助かるわ。
それにしても、暮れの忙しい時に、二人で旅行だなんて、良いわね」
「だって、順子達、いつも、熱々なんだもん。毎晩、抱かれてたんじゃないの」
「やだぁ、そんなことないのよ」
そう言いながら、台湾での夜のことが、こころをよぎりました。
あの夜、蜜にまみれた秘唇、呆れるほど、吸われ続けられ、
幾度となく、強い悦びに、身体を仰け反らせました。
そして、男の人のもの、しゃぶりつくようにしてお口に含み、
唾液の音を聞かせながら、舌、絡みつかせたのです。
けれど、その相手、
桐子さんや葵さんが思っている、私の夫ではなかったのでした。
「やだぁ、順子、なに、ぼぉーってしてんのよ」
「まぁ、ご主人に抱かれてるときのこと、思い出してるんでしょ?」
そう、二人に言われて、私、慌てて、髪を揺らすとうつむきました。
いろいろなことがあった今年一年、
けれど、望んでも、望まなくても、時は流れ、日は経っていくんですね。
来年は、どんな年になるのでしょうか。
思い出してはいけない時間に、こころを染められながら、
私、そっと、まぶたを閉じたのでした。