白馬のスキー場3
2015.03.20 (Fri)
朝からレストランで、バイキングの朝食。
あらっ、Sさんたち、遅いわね。
やだぁ、夜も、また、仲良ししたのかしら。
午前中、雪質も上々で、皆、スキー存分に楽しみました。
皆さんもご存じのように、どんなに仲の良い二人でも、
スキーしてる時って、一緒にいることって無理ですよね。
私たちも、初めは同じコース滑ってたんですけど、
後では、パパ、どこにいるのか、分かんなくなりました。
林間コース、ゆっくり一人で滑り降りてると、
「あらっ パパだわ」
コースの端で、スキー脱いでたんです。
「どうしたの?」
「うん、ビンデイングがね、ちょっと、がたがたして」って、
ヒールピースの調整してるみたい。
コースを繋ぐための林間コース。
なぜだか、滑ってくる人もいなくて、雪を被った黒い樹林に囲まれた、
雪しずりの音しか聞こえない静かな時間でした。
調整が終わって、顔を上げたパパ、
なぜだか、私の顔を見つめているんです。
「やだぁ、どうしたの、顔に何かついてるの?」
そう、恥ずかしそうに言うと、
「まつげに結晶がのってるんだ。順子、綺麗」って言って、
パパ、私のこと、林の陰に連れて行くと、そっと、抱き寄せてくれたんです。
気温が低くて、乾燥してるんでしょうね。
私の睫毛に、きっと溶けてない雪の結晶が乗ってたんだと思います。
誰か来たら、たいへんなのに、
重なったきたくちびる、まぶたを閉じて委ねました。
糸を引くようにしてくちびるが離れると、
「ホテルに帰ろうか?」って、そう言ってくれたパパ。
私、熱くなった身体を感じながら、小さくうなづいたのです。
パパのシュプールの後、重なるように滑ります。
目の前に近づいてきたホテル、
そして、その二人の部屋のベッドの上で、午後は私のこと、可愛がってくれるのかなぁ、
そう、思ったとき、下着の中の両胸の乳首、
きゅーんって、硬くなったんです。
二日目のお昼、幸せな、幸せな時間だったんですよ。
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