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二度目の混浴3

2014.09.26 (Fri)

その時、「ごめんなさい」っていう、言葉と同時に、
ざあぁって、お湯の音が聞こえました。
岩陰の向こうに立ち上がった奥様の白い裸身が、ゆっくりと脱衣場の方に歩いていきます。

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我に返った私も、先生の胸から身体を離すと、
「すいません」
名残惜しそうに私の身体を這う先生の手のひらから逃れ、
ふらつくようにして、湯殿から出ました。
何も隠すもののない、私の裸の後姿を、先生、ご覧になっていたと思います。

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脱衣場の清潔な簀子の上に、奥様、裸のまま座り込んでました。
息が荒いのが、その白くて細い肩が上下するのでわかります。

私、慌てて、寄り添うと声を掛けました。
「主人が悪戯したんでしょ。ごめんなさいね、大丈夫ですか」

私の方を見上げた奥様、うっすらとした笑みを向けて頷きました。
「ええ、大丈夫ですよ。でも、ああ、たいへん」
傍らに積んであった真新しいタオルを取ると、
まだ、鼓動の治まらない白い肌にあてながら、
「夫以外の人から、あんなことされたの、初めてだったから」って、
私は、ただ、謝ることしかできませんでしたが、

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あんなこと? 主人、奥様の裸の身体に、何をしたのかしら。
湯殿の方からは、殿方たちの低い話し声が聞こえていました。
まったく、二人とも、それぞれの大事な妻を他の男の人に預けて、
何が嬉しいんでしょうね。

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ひとりで部屋に帰ると、暫くして、主人が戻ってきました。
旅行先での夜、いつものように、いっぱい可愛がってくれるだろうと期待します。

それに、さっき、温泉で、あんなことあったんだから、
主人も、きっと、ひどく興奮してるはずなんですよ。
そんな夫婦の時間に向けて、鏡の前で、お肌のお手入れをしてた私の後ろから、
ほら、案の定、身体、寄せてきました。

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浴衣の重ねから、温まった手のひらを差しいれながら、
ゆっくりと首筋に、くちびるを這わせ始めたんです。

ああ、感じるわ。
なのに、パパったら、とんでもないこと、言い出したんです。
「先生、今夜一晩、順子と過ごしたいって」
えっ! ばかぁ、何言ってるの、そんなこと、できるはずないでしょ。

「変なこと、言わないで」
「さっき、風呂場で言われたんだ、どうしてもって」
「どうしてもって、私は、あなたの妻よ。それで、いいの」
「悪い人じゃないさ」
「それは、そうだけど。わかったわ、あなた、奥様と」
「まぁ、それもあるけど」
「怒るわよ」

「順子が、他の男と、そう、思っただけで、ほら」
パパったら、浴衣の合わせ目から、
やだぁ、大きくなったもの、出してきたんです。
今まで、見たことのないように、反り返るよう赤くして、
先に、透明な露が滲んでて、パパのいつにない興奮が分かりました。

私、思わず頬擦りして、お口に含みました。
見せられただけで、あっという間に、欲しくて、欲しくて、堪らなくなったんです。
けれど、主人たら、自分のものを、私のお口にゆっくりと出し入れしながら、
「ご主人にも、そうしてあげるんだよ。それに、大丈夫な日だろ」って、
もぅ、ばかぁ。

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私、我慢できなくて、帯を解きながら、ベッドにパパ、誘いました。
息が弾んでいるのが、自分でもわかりました。
なのに、主人、
「じゃぁ、鍵は、先生に渡すから」って、
後姿を見せながら、部屋を出て行ってしまったのでした。

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やだぁ、どうするの、私。
真っ暗い部屋のベッドの上で、私は正直、狼狽えていました。

鍵を開ける音が聞こえ、
自分の身体に被さった男の人が、浴衣の重ねを広く開いて、
乳首に吸い付いてくる。

大学時代、ラグビーの選手だったと言っていた先生の逞しい腰に、
太ももを押し広げられながら、
彼の、太いものを、身体の奥深くに迎え突き動かされ、
そして、きっと、パパから聞いているだろうから、
先生、安心して、自分の男の人の液を、私の中に注ぎ入れるつもりなんでしょうね。

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男の人と身体を繋げるとき、一番大切な、お互いへ愛情。
けれど、その愛情が、もしも、なくても、
熟れ始めた自分の身体が、男の人のものを、ひとたび迎え入れてしまえば、
きっと、どうなってしまうのか、女の私には、分かっているつもりでした。

その証拠に、
その時のことを思った私の身体が、
うっすらと、女としての準備を始めていたことを、感じていたのです。



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思いもかけない時間を迎えようとして、私は、そっと、目を閉じました。
拒めばすむことだろうとも思え、
私は、ただ、真っ暗な部屋の中で、
今夜の時間がなにもないままに、過ぎ去るのを待つしかなかったのです。





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