神戸の夜3
2019.09.14 (Sat)
お部屋のお風呂に、身体を浸していました。
目の前に、晴れた日には四国まで見渡せると教えていただいた、
薄茜色の瀬戸内海が広がり、
丁度、夕暮れ時の空と溶け合って、本当に素敵な眺めでしたよ。
お湯の僅かな揺れの下に見える、自分の身体。
白い肌と、豊かな胸、そんな私の身体を息の詰まるほど抱きしめて、
自分の思うがままにものにしたNさんの広い背中、
そして、太ももを押し開いた逞しい腰のこと、
夫に抱き寄せられ、その肌をゆっくりと手のひらが這いまわっているというのに、
ちょっと、思い出してしまっていたんです。
「Nさん、なんだか、元気だったね」
「えっ、えぇ、そうだったわね」
そう言うと、夫、目の前に広がる薄墨のような海に、目を向けたのでした。
食事処でのお夕食も素敵でしたよ。
牡蠣のコース料理でしたが、生牡蠣・牡蠣フライ・焼き牡蠣・雑炊など、
一番良い季節らしく、本当に美味しかったです。
お酒は、Nさんの勧めもあって、スパークリングワインを頂きましたが、
喉越しもさっぱりしていて、いつものように、飲みすぎてしまっていたようでした。
あぁ、器が素敵でした。このお宿のためだけに焼かれたものだそうです。
四人でのいつもの二次会は、
私たちの部屋でということになり、ルームサービスを頼みましたが、
皆、お腹いっぱいだったので、ナッツなどの簡単なものにしました。
暫くして、お二人が来ましたが、
奥様、当たり前のように、ソファーに座っている夫の隣に腰を下ろすと、
目をトロンとさせて、しなだれかかったんです。
やだぁ、見合う二人のくちびるが触れそう、そう思って、思わず目を伏せましたが、
もう一度、顔を上げた私の前には、唾液を啜るようにくちびるを重ねあった、
恋人たちのような二人の姿があったのでした。
駄目よって言おうとしたのに、
その時には、もう、夫は立ち上がり、奥様に引かれるようにして、
明かりが消えたお布団の敷いてある隣の和室に向かっていたのです。
そんな二人を、唖然と見る私の隣に座りなおしたNさん、
部屋のライトを少し暗くすると、
私の腰を抱き寄せるようして、指先で髪を分け、耳元に熱い息を吹きかけたのでした。
嫌って抗おうとしましたよ。
もう、こんな時間は、嫌だったんです。
けれど、彼のくちびるが、その声を塞ぐように重ねられ、
それと同時に、浴衣の胸元から手の平が滑り込んできて、
下着越しに胸を覆ったのでした。
駄目ですよって、言うつもりでした、
けれど、舌が絡まりあい、どろりと懐かしい匂いのする唾液を飲まされると、
背中に回された彼の指先が、上手にブラのホックを外すの、許してしまっていたのです。
押し下げられたブラから、こぼれ出た左の乳房に熱い息がかかり、
尖りだしていた乳首を強く吸われると、もう、身体中から力が抜け、
僅かに開いたくちびるから、
自分でも驚くほどの、甘い声を漏らしてしまっていたのでした。
それは、Nさんからの肉体の誘い、
受け入れることを許してしまった声だったのかもしれませんね。
おもむろに立ち上がったNさん、いつのまにか浴衣の前をはだけ、
その間から、恐ろしいほどの男の人のものが、そそり立っていました。
何度、男と女として、彼の望むがままに、身体を繋ぎあったでしょうか。
彼の男の人の液を飲まされていたし、身体の奥に、注がれたこともありました。
幾度も抱かれた彼が、今、何を望んでいるのか、分からないはずはありません、
朦朧させられたまま、その熱い彼のもの頬ずりすると、
ゆっくりと、お口に含んでしまったのです。
あぁ、すごい、私の身体と繋がるために、こんなに大きく、固くして、
引かれ、突き入れられ、私のお口の中を犯し続けるものに、
薄っすらと涙を潤ませながら、抵抗することもなく、舌を絡ませたのでした。
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