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小舟の行方10

2017.11.24 (Fri)

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茜色の薄っすらとした枕元の照明が、清潔なシーツを染める寝具の上で、
自分では、どうしようもできない、身体の震えの治まる時間が訪れることを、
喘ぎを残し、涙に濡れた瞼を閉じたまま、ただ、待つしかありませんでした。

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たった今まで、彼のものを迎え入れ、薄っすらと開いていただろう秘唇からは、
今しがた注がれた、塊さえ感じられるような、どろりとした精液が、
その麻痺の度に、少しずつ、伝い流れるのが感じられていたのです。

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その身体の上を、ベッドに座ったままの彼の手のひらが、名残惜しそうに、
ゆっくりと這い回り、豊かだと思える乳房の柔らかさを、
あらためて、確かめるように、揉み続けているのも、分かっていました。

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抗うつもりだったのに、昔のような、過ちは犯さないつもりだったのに、
部屋に入るなり、息が詰まるほど抱きしめられ、懐かしい彼の良い匂いに包まれた途端、
人妻としてのそんな思い、自分の中から、一瞬のうちに、溶け出していて、
後は、ただ、既に彼に抱かれ慣れた、女としての自分の身体が、
今、自分を抱きしめているこの人のこと、正直に求めてしまったのでした。

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「前と同じように、放したくない身体なんだね。いつまでも、抱いてたいよ。
 順子も、良かっただろう、あんなに、泣いてくれたんだから」

そんな、聞きたくもない言葉をかけられながら、仕方なさそうにして、
私、小さく頷いたのです。

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そんな私の恥ずかしそうな寝顔を見下ろしながら、
彼、知らないうちに、枕元に置かれていた携帯電話を手にしました。

「聞いてたんだろ。悪かったけど、そのまま出させてもらったよ」
えっ!、電話の相手は誰? まさか!
「思い出に写真も、いいだろう。あぁ、かまわないよ、そっちも。
後で画像、送るからな。じゃぁ」

そう言うと、ベッドに横たわる私の足元に座りなおした彼、
恥ずかしいそうに閉じられていた私の太ももに手を添え、そっと、開くと、
電話を構えたのでした。

「いや!、駄目」

けれど、開かれた太ももの向こうから見えた、
彼の手にある電話のフラッシュが何度も光り、
きっと、さっきまで、彼に抱きしめられていた、
何も隠すもののない茜色に染まった私の身体を、
そして、今しがた注がれた温かな精液を、ゆっくりとしたたり流す開かれた秘唇を、
そのカメラに、しっかりと撮り収めていたのかもしれません。

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初めてのことでは、ありませんでした。
数年前、別荘で抱かれたときにも、
彼の男の人のものを迎え、しっかりと繋がった、恥ずかしい姿、撮られていました。

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何度も聞こえる、まぎれもないシャッターの音、
もう、諦めるように目を閉じて、されるがままに、聞いていたのでした。

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