地中海旅行7 バルコニー
2016.09.23 (Fri)
8階にある客室は、バルコニー付きの海側のお部屋にしてくれてました。
パパ、ありがとう。
ベッドにソファー、カウンターやバルコニーの他に、
シャワールームと別々のトイレルームなどが大まかなレイアウトで、
その他には、インフォメーションモニター・洗面所・クローゼット・冷蔵庫・金庫などが効率良く完備されていて、いたって、快適でしたよ。
部屋の広さなどで、もう少し贅沢をと思われるNさんご夫婦のような方は、
別の階に「ヘブン」という、特別なエリアがあって、
部屋の広さ以外にも、
そのエリアの人だけが利用できるプールや贅沢なレストランもあるんだそうです。
ただ、船内では一般的なレストランやホールがあるし、
それから、日中は、オプショナルツアーなどで、部屋の外にいることが多く、
お部屋の設備としては、一般の客室でも充分だと思いました。
そのバルコニーから、地中海の海を改めて眺めます。
朝方と違って、すっかりとうねりも治まり、白波も殆ど見えません。
先ほどのジャグジーで使った二人分の水着、シャワールームでお湯洗いして、
バルコニーの椅子に、ハンガーを使って干しました。
景観のことがあるので、他から見えないように工夫しましたよ。
バルコニーの手すりに寄りかかると、ふと、隣に目が移りました。
あらっ、お隣の新婚さんの奥さんだわ、やだぁ、船酔い?
手すりに両手を着いて、苦しそうに俯いてる上半身が見えるんです。
大丈夫かしら。
乗船した豪華客船「ノルウエージャン・エピック」。
乗客のお客様の約4000人のうち、
日本人が50人ほどの私たちの地中海クルーズのツアー、
ちょっと驚いたのは、約半分が新婚さんだったこと。
まぁ、最近は贅沢だねって、主人、言ってたけど、
私たちだって、新婚旅行はカナダ。
現地の人たちが、どうしてそんなに若いあなたたちが、
我々が、一生に一度泊まることを夢見ているこのバンフのホテルに泊まれるのかって、
驚いたように言っていたこと、思い出しました。
大丈夫かしら、あぁ、酔い止めのお薬あったから、って、
壁越しに、声を掛けようとしたんですけど、
えっ! ちょっと、様子が変なんです。
手すりに両手をついてるんですけど、上半身が、小刻みに強く揺れてて、
やだぁ、まさか、ご主人が後ろから?
声をかけること、できるはずもなくって、慌ててお部屋に戻ろうとしたんですけど、
ちょうど、バルコニーに出てきた主人に遮られました。
私の様子に怪訝そうにして、そっと、隣のバルコニーの様子を覗くと、
嬉しそうに、私のこと、黙って抱き寄せたんです。
「駄目よ、そんなこと。叱られちゃうわ」
そう、小さな声で言ったのに、
「ジャグジーで、いたずら、されてたんだろ」
そんな言葉に、私、身体の力が抜けて、腰に当てられた両手の望むがままに、
バルコニーに置かれた椅子の背もたれたに、手を当てたのでした。
やっぱり、主人、わかってたのしら。
動揺した私、あっという間に、薄い短いスカートがめくり上げられ、
膝のところまで下着を降ろされました。
「いや、お部屋で」
そう、言おうとしたときには、いつの間にか、おへそにつくくらいにおっきくしていた、
私の大好きなパパの男の人のもの、私のお尻、突き動かしだしてたんです。
「あぁ」って、船が分ける波の音の間に、
隣のバルコニーから聞こえる、微かな甘い喜びの声が聞こえました。
薄いバルコニーの壁で隔てられて、我慢することができない、
燃えるような情感のままに、私たちもの身体も、繋がりあおうとしていたのです。