ハワイ旅行 日本海
2019.04.08 (Mon)
ハワイ旅行 日本海
故郷に向かって走り続けるグラングラス、
列車内の設えも、そして、シートも本当に素敵です。
数年前、試乗会があって、今回が初めてではありませんでしたが、本当に寛げたんですよ。
アテンダントの方が持ってこられた軽食も、
車内食とは言えないほど充実してたし、お酒何度もお願いできるのも、
パパには、嬉しかったようですね。
グラングラスの試乗会のことはこちらからどうぞ
山間を走る新幹線の窓から、
やがて、新緑を向かえる木々たちが過ぎ去っていくのを、
けれど、私、そんな車窓からの風景を、虚ろな眼差しで眺めていました。
わたしは、何人の男の人に、抱かれたのでしょうか。
何人の男の人のしるし、この身体に迎えたのでしょうか。
その注がれたおびただしいしるしは、その飲まされたおびただしいしるしは、
それが望んだことであっても、そうでなくても、
今、この身体の隅々にまで染み渡っていること、
まぎれもない真実だと、そう、思え、そっと胸元に、手をあてたのでした。
ふたり、サービスのワインに少し酔ってたのかもしれませんね、
すぐ前のシートで、仲良く食事をしている里子さんの笑い声が聞こえると、
それに重なるようにして、M先生の低い声が聞こえていました。
「楽しかったね」
そう言って、私の手に自分の手のひらを重ねたパパ、
けれど、何も言えないまま、いくらかの笑顔を向けた私だったのです。
右手に、少し曇ってはいましたが、
今は懐かしい群青色の日本海が見え広がってくると、
やっぱり、ほっとしましたよ。
故郷での、大好きなパパと私との、平穏な生活に、もうすぐ、戻れるのだから。
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