城崎旅行8
2018.06.27 (Wed)
二人で宿に戻りましたが、パパたち、いないんですよ。
私たちも、浴衣に着替えて、
城崎の街中にある、外湯を楽しむことにしました。
玄関で待っていてくれたNさんと、出かけようとすると、
女将さんが見送ってくれて、
「お連れのご夫婦、さっき、お出かけになりましたよ。きっと外湯めぐりだと思います。
それにしても、こちらのお二人も、美男美女で、仲がおよろしいですね、
浴衣も良くお似合いですよ」だって。
私たち二人のこと、夫婦だと思ったのかしら。
城崎温泉街に七つある外湯、外湯めぐり券を購入すると、
全部の温泉、楽しめるんです。
「さっき、予約しておいたよ」って、Nさんが言ってくれたので、
近くの一の湯に向かいました。
予約してもらっていた家族湯、狭かったけど、さらさらとしたお湯で、
とっても、気持ち良かったですよ。
でも、また、Nさんから、悪戯されちゃったんです、
拒めない私が悪いんですけど、もう、困っちゃうわ。
温泉の後は、火照った身体を冷ましながら、近くの城崎文芸館を尋ねました。
けれど、途中、腕を組まされていたNさんの肘、
上質だけど薄い浴衣と、ワイヤーレスのハーフブラ越しに、
さっき、湯殿の中で味わっていた私の乳房、揉むように、触ってたんですよ。
やだぁ、そんなしたら、乳首が尖っちゃうわ。
志賀直哉先生を始め、多くの文人が訪れた城崎らしく、
城崎文芸館、興味深い展示がたくさんありました。
あぁ、湊かなえさんの企画展もあってて、良かったですよ。
小説「幸せの行方」の終盤では、ここ、城崎文芸館、
夫の勤め先である病院の旅行で、城崎温泉に訪れた主人公が、
夫ではない最愛の恋人と、思いもかけず、出会う場所として、書いてみました。
まだ、更新はしていませんが、楽しみにしておいてくださいね。
思えば、ここ、城崎温泉、もう、何度も来てます。
小さい頃は家族と、そして、結婚した後も、パパや子どもたちと一緒に。
何度訪れても、のんびりできて、こころ癒されますね。蟹も美味しいし、ふふ。
けれど、まさか、夫ではない男の人と家族湯で、裸の身体を寄せ合い、
その人の悪戯に、身悶えするような人妻になっているなんて、
思ってもいなかったのです。
早稲田大学の学生さんたちが作ったネズミなどを覗きながら、
駅前まで行くと、建物の二階にあるお店で、海鮮丼を頂きました。
下がお魚屋さんで、新鮮なお刺身や蟹、美味しかったですよ。
お宿に戻り、Nさんのお部屋に行きました。
あらっ、障子が閉められたお座敷には布団が引かれていて、奥様、お休みになっているわ。
浴衣が乱れていたんでしょうか、白い肩が見えていました。
私たちが、お風呂に入り、街を散策している間、
奥さまと、パパの間にどんな時間が流れたのか、それは、聞けるはずもなかったのです。
| HOME |