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水色の封筒3

2013.11.25 (Mon)

imagesCA0K6XUL.jpg

受験に向けての夏休みは
お勉強中心の毎日を過ごしていました。
どちらかと言うと文系なので、
国語や社会が得意でしたが、
肝心の古文の文法に関しては今一歩自信がありませんでした。

文法を教えてほしいと健二君に電話を掛けたのは、
私の方からでした。
映画館でのこともあったし、
何かを期待していたのかもしれません。
大事な時期だというのに、
私って駄目だったんですね。

彼は別の高校を受験する予定で、同じように勉強三昧のはずでしたが、
快く応じてくれました。
街の図書館にある学習室のつもりでしたが、
両親とも明日までいないからって、健二君の家での勉強になりました。
誰もいないところに、彼と二人っきり。
困ったことにならないかとも思いましたが、
そんなことは、きっと、無いとも思えたんでしょう。

無題

お昼過ぎから4時間近く、
彼の家のリビングで、文法の勉強を教えてもらって、
頼りなかったところが、
はっきりとわかるようになったことを覚えています。

自分の部屋で新しく買ったCDを聴こうと誘われました。
彼の部屋に入ることがどういったことなのか、
考えないことにした私は、あっさりと彼の後についていったのです。

imagesCAUWG130.jpg

久しぶりに健二君の部屋。
よく片付いていて、清潔な雰囲気でした。
けど、机の上にあるブックスタンド間に、
私には見覚えのある、水色の便箋が立っているのを発見。

やっぱり。

CDを聞き終わった後、
お礼に駅前でハンバーガーを奢るわって言ったのに、

 「ねえ、おっぱい 見せて」って。

ばかぁって、笑顔で応えたけど、
健二君、結構、真顔。
仕方ない素振りだったけど、
あっさりとワイン色のポロシャツを脱いだのは、
私自身が、きっとなにかを、期待してたからなんでしょうね。

thCA1XB158.jpg

初めての男の人が、健二君になるのかなぁって、
漠然とですが、
来る前からそう思っていました。

だって、あんな水色の封筒をくれたし、
映画館であんなすごいことしてたんだから、
きっと、当たり前には帰してくれないだろって。
でも、だからといって、
彼の自宅に行くことを断りはしなかったのです。


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