石川観光
2020.01.20 (Mon)
東京からの真っ白な新幹線が、金沢駅のホームに滑り込んできました。
号車が分かっていたので、その前で待っていたから、
開いたドアから出てきた、みどりさん夫婦、すぐにわかりましたよ。
こぼれるような笑顔のみどりさんの後ろに、背の高いスマートなだんな様が見えて、
なぜだか急に昔のことが思い出され、胸が、きゅんってなりました。
でも、良かったわ、とんでもない暑さだけど、雲ひとつない、いいお天気で。
大学時代の友人、みどりさん。
外人さんみたいなスタイルだし、お勉強ができて、クラスでも人気者でした。
学生時代からお付き合いのあった、同じ京都の大学に通っていた彼と
卒業した後、暫くして結婚、
今は、東京で暮らしながら、二人の子どもさんにも恵まれ、お幸せな毎日です。
在学中、何度か私の実家に泊まりながら、一緒に北陸や新潟を尋ねましたが、
だんな様は、今まで、こっちには来たことがないとのことで、
今回、二人で旅行に来てくれたんですよ。
「まぁ、すごいわ、昔とはぜんぜん違うのね」
駅前のもてなしドームや鼓門に歓声、
確かに北陸新幹線が来て、前とは見違えるようになってるんです。
皆さんも、一度、遊びに来てくださいね。ご案内させていただきますよ。
駅前の背の高いANAホテルのフロントに荷物を預けて、
5階のレストランで、お昼を頂きました。
兼六園を思わせる日本庭園を眺めながら、
北陸のお料理を楽しみに来たわって言ってくれた、みどりさんたちの期待を裏切らない、
美味しい和風ランチでしたよ。
「ますます、綺麗になったんだね」
みどりさんが席を外した間に、急に真剣な眼差しになった彼、
テーブルの上のコーヒーカップ、ゆっくりと廻しながら、
そんな、私を困らせるようなこと、
小さな、それでいて、はっきりとした声で言ったんです。
「もう、忘れてね。昔のことだから」
「忘れたって思っても、急に、思い出すんだ、君の身体のこと」
「駄目よ、みどりさんに悪いわ」
目を伏せると、私、そう言うのが、精一杯でした。
学生時代。みどりさんのマンション、
シャワーを使っていた浴室で、そして、隣の部屋にみどりさんがいるというの客室で、
彼の求めるがまま、身体を繋げ合い、若く熱い彼の男の人のしるし、
おびただしく、注がれました。
そして、彼が大学を卒業するまで、みどりさんに隠れるようにして、
ただ、身体の欲望が求めるままに、ただれるような時間を過ごしたことがあったんです。
それに、二人が結婚した後、
思いもかけず東京で出会った時も、まるで、約束をしていたかのように、
身体を繋げ合ったことも。
主人には、お話してあるんですよ。
「みどりさんの彼と」はこちらからどうぞ
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