台湾旅行4 懐かしい唾液
2017.03.21 (Tue)
パパと奥様、そして、OPに参加したツアーの皆さんと、
はぐれたようにして、夜店の街を散策しました。
組まされた腕、Nさんの肘が、私の胸の膨らみを、
確かめるように、何度も、押し付けられてきましたが、
もう、仕方のないことだと、諦めるしかなかったのです。
夜店を冷やかし、二人で歩きながら、
可愛らしい小籠包とマンゴーカクテルを頂きましたが、
カクテルが美味しくて、二杯も飲んでしまったんですよ。
ホテルには、タクシーで帰りました。
どうせ、私はパパとの部屋に戻るんだからって、そう、思ったのに、
エレベーターに入ると、何も言わないままのNさん、
腕を絡めたまま、自分の部屋のある階のボタンを押したんです。
「ご主人には、前から、話してあるから」
えっ、前から? 話してあるからって、何を?
その答えを見つけられないままに、Nさんたちの部屋の前まで来ると、
そのまま、背中を押され、仕方なく入るしかなかったのです。
数歩、部屋の中に入ると、
案の定、思わず声が出るほど、強く抱きしめられました。
両腕の手のひらを、Nさんの逞しい胸板に当てて、
押し返そうとしたけど、
仰け反って目を閉じた隙に、くちびる、重なり合い、
彼の熱い舌先が分けた私のくちびるに、ぞろりと差し込まれてきたのです。
懐かしい匂いのする唾液が、口の中に広がりました。
逃げ惑う私の舌に、分厚く長いNさんの舌が絡みつき、
そして、唾液と一緒に、吸いたてられると、
頭の中に、あっという間に、薄いもやが掛り始めたように思え、
身体中から、力が抜けていくのが分かりました。
抱きかかえられていなければ、そのまま、
カーペットの床に、崩れ落ちたのかもしれません。
二人のくちびる、唾液の糸を引きながら、やっと、離れると、
身につけていた、薄いブラウス、短めのスカート、ゆっくりと脱がせられ、
傍らの椅子に掛けられました。
恥ずかしそうに、ブラに隠された乱れた息遣いの胸、両手で隠しましたが、
背中に回されたNさんの指、
驚くほど上手に、ホックを外すと、
たわわな白い乳房、彼の直ぐ目の前に、こぼれ出たのです。
それまで以上に、Nさんの息遣いが、荒くなったようなきがしました。
そして、私の自身も、治まらない息のままに、
「かんにんして、このまま、返して」
そう言いましたが、私の言葉、聞こえないように押し倒され、
広いベッドの上に横たわるまで、幾らも、時間は、かかりませんでした。
何も身に着けない、産まれたままの身体にさせられ、
その白い身体に、彼の、逞しい身体が、覆いかぶさってくると、
濡れたくちびるが、私の、耳元、首筋、そして、くちびるを這いまわったのです。
正直に告白すると、
抗いながらも、地中海での時間、少しずつ、身体が思い出し始めていました。
二度の過ち。
すぐ近くに、最愛の夫がいたというのに、
Nさんの欲望の求めるがままに、自分の身体を開き、彼の温かな男の人のしるし、
とうとう、受け入れてしまった時間を。
それは、これまで経験がないほど、強い、悦びの時間でした。
気を失うかもしれない、そうも思えるほどでした。
そして、もっと、もっと、深い悦びにいざなってもらえるように、
人妻であるはずのこの身体のすべてを、Nさんに、与え続けた時間だったのです。
半年振りの私の裸の身体、
長い時間、Nさん、見下ろしているのがわかりました。
あの、怖いくらいに太い男の人のもの、受け入れるために、
自分の女の身体が、正直に、準備を整わせていたのが、
恥ずかしいけど、自分でも、感じらていたんです。
人妻として、夫ではない男の人のもの、受け入れること、
ひどく、抵抗があるはずなのに、
おびただしく濡れてしまった身体の奥から、
つぅーっと、透明な愛液が、伝い流れ出していたのでした。
Nさんの熱い両手が、柔らかな白い太ももの内側に触れ、
ゆっくりと開かれて、彼の熱い身体が触れてくると、
覚悟を決めたことを告げたような、
自分の桃色の細い声、聞くことになってしまったのでした。
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