O先生との夜3
2018.08.06 (Mon)
薄っすらとした灯りの中、
壁一面の広いガラスのすぐ前に、街の灯とそれを映した綺麗な川面が見えました。
まぁ、素敵な部屋。
でも、その眺めを楽しむ余裕は、その時の私にはまったくなかったのです。
そんな背景の前に、
猫足の素敵な椅子に座った白いバズローブ姿のO先生がおられ、
傍らの小さなテーブルの上には、
よくわからないドリンクの空の容器が、数本、だらしなく倒れていました。
「窓際に行ってごらん」
言われるがままに、部屋の前に広がる川の見える窓際に行きました。
部屋の灯りが僅かだから、
外からは、きっと、私の薄い影しか見えないだろうとも思えたのです。
「裸になりなさい」
背後に掛けられたO先生からの望まぬ言葉に、自分の身体が震えたのが分かり、
私、髪を振ったんですが、
そんな私に、追い打ちをかけるように、先生の言葉が続いたんです。
「Mにとって、これからが、大事な時だってわかるね」
肩を落とした私、仕方なく、夏物のワンピースの背中に手を回すと、
細いファスナーを下ろし、それ足元から抜くと、
近くにあった高級そうな椅子の背もたれに掛けたんです。
今夜の自分の身体が、まぎれもなく、M先生からO先生への貢物であること、
納得した私には、もう、そうするしかなかったのでした。
O先生、そんな私の後姿、後ろから見ていたんでしょうね。
「下着も」って、掠れた声、聞こえました。
言われるがまま、ホックを外すと、肩ひもをずらし、
膨らみの上から手を被せ、ブラもショーツも、ワンピースの上に置きました。
「ここに来てごらん」
隠すことのできない何も身に着けない裸、先生の言われるがままでした。
先生、暫く、そんな私の身体をゆっくりとご覧になった後、こう、言ったんです。
「上品な可愛らしい顔をしてるのに、なんて嫌らしい身体なんだ。
腰はそんなに細いのに、あふれるような乳房だ」
私、目を閉じて、先生の言葉が終わるのを待つしかありませんでした。
この身体を愛してくれた、M先生の望む通りの時間が、
その時、流れ始めてしまっていたのです。
それまで目を閉じていた私、「あっ!」って、声を出していました。
太股の間に、O先生の指を感じたからです。
「やわらかい、くちびるだ」
そう言うと、その指、溝に沿って動き始め、
ふらついた私、先生の肩に手を乗せて、
もう、されるがままに、僅かな桃色の声漏らすしかなかったのです。
先生の太い指、熱い恥唇を開きながら、
その太い二本の指先の根本まで、身体の奥にまで、ゆっくりと入ってきて、
顎を仰け反らせた私に、細い声をあげさせたんです。
恥ずかしいけど、身体の感じるままに、そう、してしまったのでした。
「なんて、狭いんだ」
肉ひだの中に差し込まれた二本の太い指、段々と開きながら、
「今夜は、寝かせないよ」
私の耳たぶを噛むと、O先生、低い声でそう言ったのです。
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