2ntブログ
04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

暗がり坂の夜2

2018.12.03 (Mon)


kazueyakei810A.jpg


さっきのお店の二階なのかしら、
木製の障子戸の向こうからは、幸いな淡い月明かりが射し込んでいるようにも感じていました。

「さぁ、貞操な人妻から、恥ずかしい、ふしだらな女になるのよ」

階段を抱きあげるように運んで、
酔っておぼつかない私の身体、布団の上に寝かせてくれた女将さんから、
きつく耳たぶを噛まれながら、そんなこと、熱い息の中で囁かれたような気がしました。
そして、女将さんの身体が離れた後の暗がりの向こう側には、
何も身に着けない、彼の裸体が浮かび上がっていたのです。

2qv673f6.jpg

「いけないわ」
そう、言いかけた時には、なぜだか、何も身に着けていない太ももの間に、
彼の熱い腰を感じると、
迎え入れるには潤いが足りないと思えた秘唇に、
彼の驚くほど太い男の人のもの、きしむようにして、押し入れられてきたんです。

けれど、自分の肉壺の、一番奥に届いたことを正直に告げるように、白い身体を仰け反らせた私、
短くも鋭い悦びが全身を走り抜け、自分ではどうしようもない麻痺が、たわわな乳房を揺らしました。

pakopako_sex_6828-026s.jpg

「欲しいんだろ、僕の精液」

薄墨色の湿った空気の中から、そんな彼の曇った声が聞こえたような気がして、
驚いたように大きく左右に髪を揺らしたのに、
それまで以上に、二度、三度と強く、深く、奥にまで押し入れられ、
膨れ上がり脈を打ち出した男の人のものに応えるように、
私の肉壁、彼のもの、正直に締め付けだしていたのです。

sex_4610-030s.jpg

身体の中が、暖かくなるのを感じるのと同時に、声にならない叫び声を上げたような気がしました。
そして、同時に、目の前が真っ白になるような悦びの中に、引きずり込まれていったのです。



「順子、大丈夫? もう、帰るわよ」

部屋に入ってきた南さんから、そう、声を掛けられました。
いつの間にか、お店の二階にある和室の布団の上に寝かされていたんです。
私、慌てて、胸元に手を当てました。

やだぁ、下着姿だわ。
えっ、じゃぁ、今の恥ずかしい出来事、夢ってこと。
あぁ、良かった。
今夜、初めて会ったっ逢った年下の男の人に、あんなに情熱的に抱かれて、
そして、彼の精液、注がれてしまうなんて、主人に話したら、ひどく叱られちゃう。

「洋服がしわになるといけないから、ハンガーに掛けておいたわよ。
 それにしても、順子、お酒、弱かったのね。あのくらいで、酔っちゃうだなんて」

erogazou_7307-022s.jpg



笑顔で送ってくれた女将さんにお礼をいいながら、お店をでました。
あぁ、結構、遅い時間、パパ、心配してるかも。

「彼、先に帰っちゃったけど、今度は二人だけで逢いたいって言ってたわよ。
電話番号教えてたから、よろしくね」

南さん、そう言うと、意味ありげな微笑みを見せたのでした。



主人は先に休んでいたので、シャワーを使いました。
白い身体を伝い流れる温かなお湯に身を任せながら、
でも、なんだか、いつになく全身に広がる、けだるさを感じてもいたのです。

思い過ごしかもしれません、いえ、きっと、そうだと思えるんですけど、
それは、夫に、そして、夫ではない男の人に抱かれた後の、あの時のけだるさに似たものでした。

bathroom_6086-006s.jpg

まさか! そう思うと、思わず、ゆっくりと秘唇の溝に指先を当て、
そっと、少しだけ、その先を滑り込ませてみました。

012123.jpg

もしかしたら、酔いの中で、彼に抱かれ、夫ではない男の人の印、
身体の奥に出されてしまっていたのかもしれないとも、思われたんです。
けれど、幸か不幸か、伝い流れる温かなお湯が、
しっかりとしたその答え、教えてはくれなかったのでした。

それから、暫くして、二人だけで逢いたいって、彼から電話がありました。
その時のこと、主人が許してくれたら、いつか書いてみたいと思っています。

関連記事
15:28  |  ひろしとのこと  |  Trackback(0)  |  Comment(14)

Comment

若い男性を既に味見

楽太郎さん、こんにちは。
コメント、いつも、ありがとうございます。

そうですね。
私のお友達、けっこうお盛んで、
驚くような経験、話してくれますよ。

素敵なだんな様がいるのに、
年上や年下の男の人とのアバンチュール、
いろいろです。
あっ、それって、私も同じなんですよね。
ふふ。

南さんと、この若い男性のとのこと、
えぇ、これからしばらくして、
彼の胸に抱かれながら、聞いたことがありました。
でも、私の方が、抱き心地が良いって、
言ってくれたんです。

機会があったら、南さん、ご紹介しますよ。
ふふ、でも、なかなか放してくれなくて、
たいへんかもしれないですね。
ふふ。

コメント、ありがとうございました。
また、お願いしますね。

順子 |  2018.12.03(月) 15:43 | URL |  【編集】

誰の筋書き~♪

順子様
更新有難うございます。

久々にでました順子様一流の『夢芝居』

本当のところは、どうだったでしょうか?
でも、「百万石まつりの牧田氏」といい、これまでの経験則から拝察しますと、大概、抱かれてますよね・・うひょう!)^o^(

今回はショートストーリーでしたね。以後の夢芝居ではない、彼との逢瀬、また、どこかで教えてほしいです。


伊集院 |  2018.12.03(月) 17:03 | URL |  【編集】

精液をそそぎ込む

なんて卑猥で淫蕩な言葉なんでしょう~
南さんより抱き後ごちがよいと言われ、身体を開く姿はこの夜に注がれた女は何度も身体を開くものだよと言われているようですね…
その上お友達と比べるような男に身を任せるのはある意味悪女かもしれません。
私はそんな悪女が大好きで、私の液も注ぎたいと思う順子さんの大ファンなんですよ!
わんぱく |  2018.12.03(月) 19:18 | URL |  【編集】

抱き後ごち

わんぱくさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。

「抱き心地」って、身体の相性だと思いますが、
わんぱくさんは、どうですか。
抱き心地の良い女の人と、そうではない人とやっぱりあるんでしょうか。
ふっくらとした身体が好きな男の人と、すらっとした身体好きな人と、
それぞれなんでしょうね。

男の人が、違う女の人を抱いて、それぞれの身体のことを比べるって、
それは仕方のないことだとは思います。
それは、女の人にも同じようなことがあるからだろうと思えるからです。

それは、悪女だって言われても、仕方がないことなのかもしれません。

今夜は、独りで夕食でした。
こんな夜のお誘いは、可能性が大きいのかもしれません。

コメント、ありがとうございました。
また、お願いしますね。
順子 |  2018.12.03(月) 20:52 | URL |  【編集】

大きなおっぱいが好きです!

抱き心地ありますよ。
どちらかというと、おっぱいが大きく多少ぽっちゃりとした方が好きですよ~
男って出したあとにうっとりと睡魔に数分間浸ってしまう時間至福なんですが…
わかりますか?
わんぱく |  2018.12.03(月) 21:10 | URL |  【編集】

おっぱいが大きく多少ぽっちゃりとした方

わんぱくさん、こんにちは。
コメント、いつも、ありがとうございます。

ふふ、わんぱくさんって、本当にわんぱくなんですね。
おっぱいが大きい人が好きなら、私も合格なんでしょうか。
それから、うっとりと睡魔に浸る時間って、
えぇ、私もその時って、至福の時間です。

男の人に抱き締められて、
そして、その人の男の人の液をを注がれて、
身体の中が温かくなるのって、
女として、やっぱり、幸せな時間だと思えます。

コメント、ありがとうございました。
また、お願いしますね。
順子 |  2018.12.04(火) 16:07 | URL |  【編集】

腕枕派ですね

順子さんこんばんわ、楽太郎です。

わんぱくサンとのやり取りに割り込みますが、私は行為後は女性を腕枕で癒し、お互いがウトウトするのが大好きです。

それと南さんには興味ありますが、私が一番会いたいのは順子さんですよ。
それは最初から最後まで変わりませんよ。
まあ、奔放な南さんの日常生活と非日常生活には興味はありますが( ´艸`)

今回はVRの淫夢で終わったのか、ARの淫游となったのか?
若い彼に抱かれた後に真実は判明するのですね。
楽しみにしております。
明日から寒波襲来です、どうかご夫婦共にお風邪など召されないようにご自愛ください。
楽太郎 |  2018.12.07(金) 19:45 | URL |  【編集】

腕枕

楽太郎さん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます。

腕枕、私も楽太郎さんと同じです。
大好きな主人逞しい腕を枕にして、
その胸元でいるのって、これ以上の幸せはないですね。
それに、主人以外の男の人との腕枕って、
やっぱり、ないような気がします。

彼とのことは、
ある意味、私たち夫婦の、ひとつの危機を招いたできごとでした。
主人にも話していないこともあるんです。

本当に寒くなって、本格的な冬、もう目の前ですね。
こちらの山沿いでは、雪も積もりだしました。
らくたろうさんも、ご自愛され、元気な年末をお迎えください。

順子 |  2018.12.10(月) 13:08 | URL |  【編集】

順子さま
こんにちは。最近忙しくてバタバタしてました。
若い彼のこと、順子さまのように、南さんも楽しまれている女性のひとりだったんですね。
お店をされているだけあって、サバサバした姉御肌のような印象です。
秘密めいた時間をすごす相手にはいいんじゃないかと紹介されたご様子ですが、
コメントされてあった、危機を迎えるほどの何かがあったのですね。
私としては、深入りせずに、さらっとお互いに通りすぎてしまうくらいのお遊びだったのかな?なんて思いながら読ませてもらっていたので、少し意外でした。
魅力にはまってしまって、彼が抜け出せずに大変だったのかな?

最近寒くなりましたね。
順子さまの住むところは、また雪に悩まされてしまうかもしれませんが、雪景色がきれいでしょうね。うらやましい。
風邪などひかれないように気をつけてください。
柚葉 |  2018.12.10(月) 16:25 | URL |  【編集】

魅力にはまってしまって

柚葉さん、こんばんは。
お忙しい中、コメント、ありがとうございます。

南さん、柚葉さんが言われるように、私とは全く反対の姉御肌の女性です。
頭も良くて、活動的で、お店も繁盛してるみたいなんですよ。
男の人との付き合い方も、きっと、上手なんだろうなぁって、思ってます。

「魅力にはまってしまって」しまったのが、
彼だったら、良かったんですけど、
そうじゃなかったので、夫婦の危機に陥りました。
今だから、お話ができるけど、
その時は、私がおかしくなっていたんでしょうね。

あのまま、もしも、彼と続いていたら、
きっとこのブログも、今はなかったのかもしれません。
ということは、コメントを書いていただいている皆さんとも、
お逢いできなかったんでしょうね。

そろそろ街にも、雪が降りそうです。
柚葉さんのところは、雪景色って、いつ頃なんでしょうね。
福岡の親戚のところ、時々行きますけど、
雪の思い出って、ないような気がします。
 
コメント、ありがとうございます。
また、お願いしますね。

順子 |  2018.12.10(月) 19:47 | URL |  【編集】

順子さま
コメントのお返事、ありがとうございました。順子さまのお話しがちょっと、思っていた状況とは違っていて、危うさを感じました。彼とのことが、どういうものであったのか、何がそうさせてしまったのかは、想像するしかできませんが、もしかしたら、そんな風に、魅力を感じて危機に陥るほどのことになってしまったのは初めてだったのではないでしょうか…


読ませてもらっていて、実は彼に対して、あまりいい印象はもてませんでした。
だからなのか、魅力も感じず…というような、あまり興味もないかなぁなんて、この彼のことを見ている自分もいました。
これから先のお話しを描かれるかはわかりませんが、知りたいような、翻弄されてしまう姿を見たくないという思いもあります。そんな思いを持つのも、今は順子さまが旦那さまのもとにいることがわかっている安心感があるからいいのですが、ふらふらしないで!
って思ってしまうからかもしれません。
順子さまのおっしゃるように、このブログに出逢えなかったかもしれないし、みなさんとお話しもできなかったかもしれませんよね。

福岡はあまり雪も降らず、降ってもたいして積もることもないので、夜中に降って、誰も踏んでいない道を見るのは、空気も澄んでて気持ちいいです。
柚葉 |  2018.12.10(月) 23:45 | URL |  【編集】

翻弄されてしまう姿

柚葉さん、こんにちは。
続けてのコメント、ありがとうございます。

危うさ・危機に陥る・あまりいい印象はもてませんでした。
そして、翻弄されてしまう姿、
それは、柚葉さんが思われている通り、
彼とのお付き合いのなかで、私が経験したことでした。

今は、こうして、皆さんとお話ができるのは、
実は、幸いな出来事があっただけのことで、
本当は、とんでもない人生になっていたのかもしれないんです。

夫には、まだ、話していないことも多いから、
ここで、書くことがあるかどうかわかりませんが、
とにかく、翻弄された時間だったです。

コメント、ありがとうございました。
寒くなってきましたね。
冬だから、しょうがないけど、
あの時の辛い時間を思い出しそうで、
たいへんです。
順子 |  2018.12.11(火) 15:34 | URL |  【編集】

順子さま
辛い時間でありながらも、もっとも女でありたいことを感じさせられた彼だったのではないかと思います。
幸いな出来事、とんでもない人生…
順子さまを現実にもどし、目を覚まさせたものは何だったのてましょう…
なんだか、ほんの一瞬、順子さまが遠くに行ってしまわれていたことを感じました。
柚葉 |  2018.12.11(火) 16:43 | URL |  【編集】

もっとも女でありたい

椎葉さん、おはようございます。
お忙しいのに、コメント、いつも書いていただいて、ありがとうございます。

「もっとも女でありたいことを感じさせられた彼」

椎葉さんが言われる通りだったのかもしれませんね。
夫と言う大好きな男性がいるはずなのに、
それまで知らなかった若い人に、こころを動かしてしまったのだから。
確かに、どうかしてしまっていた、
時間だったのは間違いのないことのようです。

コメント、ありがとうございました。
今日は、近江市場に行く予定です。
お正月に向けての買い物の品定めだけ、するつもりです。

順子 |  2018.12.12(水) 09:10 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://jo6ehm.blog.2nt.com/tb.php/532-f52664e8

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |