M先生とのこと9 I先輩
2018.03.26 (Mon)
「部屋の鍵、開けとくんだよ」
そんな先生の言葉思い出すと、ベッドに横たわり、私、そっと、目を閉じたのでした。
暫くして、そっと入ってきた人影。
薄暗い部屋のベッドの上、浴衣の後姿をぎゅって、抱きしめられ、
胸元に温かな手の平が忍び込んでくると、素肌の胸を被いました。
えっ、その時、すぐに気づいたんです。
先生じゃないって。
「先輩!」
「君が待ってるって、先生に言われたよ」
「そんなこと…」
慌てて振り返った私の身体、先輩もう一度強く抱きしめると、
仰け反った私に、自分のくちびるを寄せてきたのでした。
本当に慌てたんです。
けど、先生が言われたと言われた言葉にも、ひどく乱れた自分を感じましたが、
落ち着く時間を与えてくれないままに、
先輩のくちびる、慌てた私の、可愛らしい乳首に吸い付いてきたのでした。
「駄目ぇ」
自分の身体に広がる桃色の感覚から逃れるように、そう、言ったのに、
ころころって、先輩、私の乳首、甘噛みしながら、
片方の乳房、ちょっと乱暴に揉み上げたのでした。
「すごいおっぱいなんだね。想像してた通りだ」
乳首からくちびるを離した先輩、私の恥ずかしい姿見下ろすようにして、
両手で私の乳房、ゆっくりと揉んだのでした。
「かんにん」
でも、先輩、許してはくれなかったんです。
ベッドの上から、上質な羽毛布団が床にずれ落ち、
そして、浴衣も帯も、脱がされた、裸の私の身体。
清潔な白いシーツの上には、うっすらとしたルームライトに照らされた、
何も身に着けない、若い二人の裸体が絡み合っていたのです。
I先輩と身体の関係を持つこと、絶対にできないって思いました。
だって、先生とのお付き合いのことがあったし、
先輩に抱かれたことわかって、先生に嫌われたくなかったから。
でも、先生に言われたって言葉。
「君が待ってるって、先生に言われたんだよ」
混乱したままの私、それまで以上に強い力で、抱きしめられたんです。
両手を、被さってきた先輩の胸に当てて、私、抗いましたよ。
けれど、先輩の腰、私の太腿を上手に押し開いて、男の人のもの、
私の秘唇を突き始めたのでした。
首筋や頬に、そして、耳元に先輩の熱い息と、くちびるを感じると、
なんだか、良い匂いのする先輩の背中、
なぜだか両手で、引き寄せようとしてたんです。
息を荒げながら、私、尋ねました。
「先生、本当にそんなこと、言ったんですか」
「先生、順子ちゃんに、自分が抱かれなさいと言ってたって、そう、言ったんだよ」
その言葉のせいだったからでしょうか、
うっすらと濡れ始めてしまった私の秘唇、先輩の熱い男の人のものが、押し広げ始めました。
どうして先生が、私のこと、I先輩に抱かせようとしたのかしら、
先生とのお付き合いが始まって、数か月。
私、先生からの愛情とか、そのようなもの、期待していたわけではありませんでした。
それって、とても、無理なことだと思えたからです。
けれど、やっぱり、大好きな先生の近くで、少しでも一緒の時間を過ごしたかったし、
そのために、先生の求められるままに、先生が望まれるままに、
私を先輩に抱かせること、自分の身体を開くこと、仕方のないことのように思えたんです。
でも、そんなことを思う間もなく、
先輩のもの、身体の一番奥にまで、届いてしまったのでした。
仰け反って、か細い声、先輩に聞かせました。
思いもよらない成り行きだったけど、
そのこと、もし、本当に、先生が望んでいることだったら、
もう、仕方のないことのように諦めるしかなかったのでしょう。
若い先輩の、ちょっと、乱暴にさえ思える強い動きに、
私の身体、正直に応え、何度も悦びの声あげさせられました。
「あぁ、堪らないよ、順子ちゃんの身体」って、
先輩、そう、言ってくれましたが、そのことって、喜んでいいことなのか、
その時の私には、分かりませんでした。
そんな私の身体を充分に楽しんだのでしょうか、
それまで以上に、腰の動きが激しくなり、男の人の悦びの時が迫っていること、
察せられました。
「先生が教えてくれたよ、大丈夫なときなんでしょ」
涙で滲んだ瞼をそっと開くと、私、それだけは駄目だって思ったのに、
I先輩、私の両ひざを、乳房に付く程深く折り曲げると、強く腰押し付けてきたんです。
先輩の曇った声が聞こえたと同時に、
子宮口を押し開くように、更に奥まで挿しこまれた硬い男の人のものの先から、
温かな液、注ぎ込まれてきたのが分かりました。
嫌悪感さえ感じてもよかったその瞬間だったのに、
私、先輩の首筋に噛り付くと、恐ろしいような声あげるのが怖くて、
自分からくちびるをねだったのでした。
射精は、長く続きました。
そんな男の人の噴出を身体の奥に感じながら、
目の前が真っ白になるほどの強烈な頂きに、登り詰めていったのです。
先生のことも、今、自分のことを抱いている先輩のことも、
考えられませんでした。
ただ、自分の女としての若い身体が、注がれた彼の男の人の液に誘われるようにして、
正直に、昇り詰めていたのでした。
先輩が、私の部屋に来た時間が早かったせいでしょうか、
その後も、彼、長い時間、繋ぎ合った私の裸の身体、放してはくれませんでした。
息も絶え絶えに、肩を震わせている私の身体を、幾度も抱いた先輩。
緩やかに揺さぶられて、涙に潤んだ目の先には、
明け方に近い白んだ空が映っていたこと、今も覚えています。