今夜も一夜妻 福井編3
2020.11.17 (Tue)
「お湯を使わせてください」
「お願いだ、君の味、そのまま楽しみたいんだ」
そう言った彼の腰が、私の胸元ににじり寄ってきて、
乱れた息遣い、虚ろな眼差しの頬に、
驚くほどに熱い、濡れた男の人のものが触れ、
彼の望むことがわかりました。
私の舌先やくちびる、お口の奥の温かさを楽しみたかったんでしょうね。
主人との時もそうですけど、
男の人って、身体を繋ぎあう直前に、女の人のくちびるや舌先を感じて、
できるだけ、自分の男の人のもの、大きく、太く、硬くしたいんですよね。
けれど、今夜、初めてお逢いした彼の男の人のもの、
お口に入れられること、やっぱり、私、拒んでいました。
それは、主人に申し訳ないことであるように思えたのでしょうか、
さっき逢ったばかりの、他人である彼の男の人のもの、お口の中に迎え入れること、
そこまでは、やっぱり、できなかったんです。
私のお口を諦めた彼の男の人のもの、
その先から、透明の液を滴らせながら、私の頬、顎先、
そして、白いたわわな乳房の間、暫くは、擦り付けられていましたが、
近づいてきた彼の腰が、私の太ももに触れ、
両膝を持ち上げられながら、ゆっくりと開かれると、
許してしまった時が、近づいてきたことを感じました。
気持ちとは裏腹に、溢れるほどに濡れた秘唇に、
熱い男の人のものの先が触れると、
拒むように身体をずりあげました。
約束をしていたはずの、その瞬間を、
まだ、自分の気持ちの中で、しっかりと納得できないでいたのでしょうか。
裸の身体を隠すもののない、生まれたままの肌を寄せ合いながらも、
くちびるさえ許さないで、身体を繋ぎあうことを拒むこと、
彼に許してもらえれば、
それだけで、私にとっては、もう、充分な夜だとも思えたのですが。
自分の男の人のものを、拒み続けた私を見下ろしながら、
彼、身体を倒してくると、首筋に濡れた舌を這わせました。
強引なことをしたくはなかったのでしょうね。
耳たぶを甘く噛まれ、
乳房をねっとりと揉まれながら、固く尖ってしまっていた乳首に、
彼の熱いくちびるを感じました。
身体の芯に、甘い快感が広がり、望みもしないのに、
厭らしく腰がうごめいているがわかりましたが、どうしようもなかったんです。
溢れるほどに愛液を滲ませた恥ずかしい女の溝に、
彼の巧みな彼の指先と舌が遊び、
私を、悦びの頂に誘い出したのがわかりました。
彼から与えられる快感に、
頭の中が、真っ白になろうとしていることが、感じられました。
それほど、彼に、私の身体、翻弄され始めてしまっていたのです。
掠れたような声が聞こえると、濡れた舌、
男の人を迎えるところではない、裏のくぼみにまで、這いまわり、
彼を迎えるために、充分に愛液を滲ませた女の溝、ねっとりと舐め上げだしたのでした。
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