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「報告書」 その14 夜景

2009.06.02 (Tue)

親愛なる S様
報告書NO14をお送りします。
日記を書くことは、記録と文章の上達という点ではたいへん良いことですが、
人に見られるとなると、困ることことを
M様の奥様はご存じなかったようです。
それにしても、M様のとのお約束、早速実行されるとは
S様 あなたも 随分と友人思いの方だったのですね。



Mが学会でNYに出発したその日の午後、
Sさんから、たまには家内と三人で美味しいものでも
食べましょうとの電話。

奥様もご一緒とのことだったので、楽しみにして、
迎えに来てくれた彼の車に乗り込みました。
「申し訳ない。家内が急な仕事でご一緒できなくなって。」
後ろの席を見渡していた私に彼の挨拶。
ちょっと意外だったけれど、しょうがないわ。

予約しておいてくれたレストランの個室で、素敵なデイナー。
絶品のフカヒレのスープには、グリーンピースで色づけした魚の白身が
浮いていてこれも美味しかったし、
Sさんのお話が面白くて、勧められるままに上等なワインの
グラスを重ねていました。
「Sさんのお話が楽しいから。少し いただき過ぎたみたい。」
と 飲み過ぎたことをSさんの性にしましたが、どれどれと私の頬に当てた
彼の手のひらが、ひんやりとして気持ちいい。
「夜景でも見に行って、酔いを冷ましますか。」
彼の腕に寄りかかるようにして、個室のドアを開きましたが、
それは、取り返しのつかない、
開けてはいけない時間への入り口だったのかもしれません。

標高130メートルの見晴台からは、街の夜景が一望。
夕方時は家族連れも来る有名な場所。流石にこの時間は
恋人たちが隣の車に気を遣いながら、間隔を取って駐車しています。
車を降りて涼しい風の当たる中、夜景を楽しみましたが、
いつの間にか私の腰に回された手も許して、彼の肩に髪を寄せました。

促されて車に戻ると、ガラス越しに歴史のある街の夜景を眺めました。
暫くして彼の目配せに気づき隣の車に目をやると、
さっきまで話をしていた若い二人が、今は彼の背中の一部しか見えません。
シートを倒して抱き合っているらしいのです。
「若いから、仕方がないわ。少しくらいお行儀が悪いのは。」
そういって前に向き直ると、Sさんのくちびるが驚くほど
わたしの顔の近くにありました。小さな声を挙げるのと同時に、
パワーシートは彼の操作でゆっくりと倒れ、
「今夜は僕も、行儀悪くしていいですか。」
とSさんが言い終わると同時に、
わたしのくちびるは彼のものになっていました。

驚いたことは事実ですが、それよりも抵抗をしなかった自分に驚きながら
彼の舌を迎え入れていました。優しいくちづけが続きました。
苦しくなってくちびるを離そうとしましたが、
それは、彼の甘い唾液を飲まされることを助けたことにもなりました。
冷めたはずの酔いが又戻ってきて、
ブラウスの胸元が開かれていたことに気づいたのは、
彼のくちびるの性で乳首が濡れた時でした。
「駄目よ。いたずらはそこまでにして。」
そんな言葉が何の説得力を持たないと分かったのは、
私の言葉に反応するように、堅くなった乳首を少し強めに噛まれたからです。
あんっ と聞かせてはいけない甘い声を挙げていました。
それが引き金になって、彼のいたずらは次の幕を開きました。

握らされたものは、火のように熱くなっていました。
それに、とにかく、その大きさに私の貞操は瞬時に崩壊させられたのです。
透明な液を出し始めていた先の部分の太さだけでも、
私の頭の中にうっすらとした霞を張るのに充分に思えました。
荒い息を吐きながら私の指は、むしろ、慈しむように動きを始めていたのです。
それを迎え入れたら、女である私の身体が、
どうなってしまうのか分かっているつもりでした。
いえ、もしかしたら、
思っているよりもはるかに大きく私は変えられてしまうのかもしれない
との思いも浮かんでいたのです。
Sさんの手で強引に握らされたそれから、私は指を離すことが出来ませんでした。
透明な液は後から後から滴り流れ、私の指を濡らしましたが、
とりこにさせられた精神は後に戻ることを許してくれなかったのです。

私が彼自分のものでうつろになってしまったことを悟ったSさんは、
充分に堪能した乳房から顔を上げると、私の下着に手を差し入れようとして、
初めて私からの真剣な抵抗に遭うことになりました。
「ごめんなさい。今日は あの日なの。今度 いつか。」
いう必要もない最後の一言をかすれないように言いながら、
実は一番狂おしかったのは
自分の身体であったことは紛れもないことでした。
「君を欲しくて堪らないんだ。
 嘘じゃないことは、ほら、君の手が知ってるはずだ。」
そう言うと、それまで以上に私の手にそれをこすり付けて来たのです。

濡れた先にくちびるを寄せたことに躊躇はありませんでした。
とても、私の口に収まるものではありませんでしたが、
私を狂わせた大きく張った先の一部を、声を漏らしながら口内に呑み込むと、
憑かれたように舌と両手を遣いだしていたのです。
そんな私を諦めたように見たSさんは、
自らも腰を動かして私の口を犯し始めました。
長大なものが私の中を縦横に動き回り、私はいいように突かれました。
時折ゆっくりとした動きで奥まで入れ込まれるものに涙を浮かべながらも、
熱心につたない動きを続けていたのです。

「ああ なんて素敵なんだ。君のくちびるが僕のをくわえているなんて。」
感激した声でそう言うと、それまでより速度を速めました。
「ああ 出そうだ。 君の身体の中に出したいのに。
 約束してくれるね。今度はきっと。」
唾液がくちびるの端からしたたり落ちるのも任せたまま、
口の中で味わっているその長大なものに完全に降伏させられたわたしは、
小さく、それでもSさんに分かるように頷いたのでした。

このままSさんの精液を口に受けたら、
それだけで私の身体は悦びに達する予感がした私が、
思わずはだけられた自分の乳房を揉み始めたのと同時に、
彼の射精は始まりました。
「うっ。今だ。飲んで。全部。」
言われるまでもなく、そのつもりだった私は、
くちびると舌を懸命に使って彼にできるだけ強く感じてもらうように努めました。
驚くような量の第一弾が喉元に当たった時、
それは身体の奥に弾き出されたのと同じような悦びを与え、
私はその快感に身体を震わせながら自分で乳首をつねり挙げて、
更にできるだけ多くに精液を求めて髪を揺らしました。
射精は永い時間続いたような気がしました。
その量を口の中に溜めることも出来ず、そのまま何度も飲み下しました。
幾らかくちびるから滴ろうとした液も慌ててすすり込んで逃しませんでした。
正直に言うと男性の液体を飲んだのは、この時が初めてでした。
主人のさえ口の中に出されたことさえなかったのです。
いつかそういうことを、自分がさせられることは予感してはいましたが、
まさか、始めて身体に注ぎ込まれた精液が主人以外の男の人のものだったとは、
思いも寄らぬことでした。
「たくさんちょうだい。全部飲ませて。」
発作を続ける長大なものの虜にされていた私は、
頭の中でそう叫びながら実に従順に奉仕させられていたのです。

最後の固まりを喉を鳴らして飲み下した私は、
それでも名残惜しそうに根本から何度も
しごき挙げ、残っている液体を吸い上げました。
予想していたように何度目かの噴出と同時に私の身体を悦びが駆け抜け、
女の部分が激しく収縮するのが分かりました。
きっとそれは、もし受け入れていたらSさんが最も喜ぶ私の身体の発見であり、
男の人のものを吸い込むような動きをしていたのかもしれません。
私自身が一度ではそれから別れられませんでした。
最後の液体を求めていたはずの動きが
二度目の液体を求める動きにつながってしまったです。
今夜始めて含んだとき以上に堅く蘇ったそれを、
私は歓喜して再びくわえ込んだのでした。

乳房を揉まれ続けられながらうつろな目をして見上げた先には、
私のくちびるで満足したSさんの表情がありました。 
「君の身体の中に僕のしるしが流れ込んでる。もう、君は僕のものだ。」
そう言われて抱きしめられた私は、その言葉に抵抗できませんでした。
罪悪感を感じる前に、今 この時だけは満たされた気持ちでいたかったのでした。

21:07  |  「報告書」  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
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