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「幸せの行方」 その16 ホノルル ボブ

2017.12.25 (Mon)


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2日目からの研修期間の時間は、順調に過ごすことができた。
早起きをして、始業する講義のための予習をゆっくりとしたし、
夜は遅くまで、その日の復習ができた。

大学からホテルまで、どうすれば早く帰宅できるのか、
食事や入浴の時間さえ、
いかに効率よく済ませて勉強の時間をつくるかを考えていた。
ここにいる目的のために、充実した時間を過ごせていることが、
満たされた気持ちにさせてくれていた。

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始めての週末を迎えた。
華子は、親しくなったボーイフレンドと、
近くの島まで、小旅行に行くと言って、昨夜から出かけている。
そういえば、ウイークデイも、何日かホテルに戻らなかった夜もあったらしい。
そのことについて、何も聞かなかったが、
卓越した語学力で、余裕もあったのかもしれない。

里子は、いつもと同じ時間に起きると、
今週の勉強のおさらいを、もう一度、しておくために、
いつもと同じように机に向かった。
休日の二日間を、予習にあてる予定だったが、苦痛ではなかった。
良く頑張っている、そう、自分を褒めてあげたかったくらいだ。

昼食も取らずに、午後まで机に向かったが、
気分転換にと、外の空気を吸いに暫く出かけることにした。
ホテルからビーチまで、20分程度ではあったが、
しっかりとお化粧をして、
清楚なブラウスとスカートを身に着ける。
遊びにきているわけではないので、カジュアルな装いになり過ぎないように、
通学のときも気を付けたし、今日もそうだと思えたのだ。

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爽やかな潮風を感じると、
浜辺の方に、ビーチバレーに興じる若者たちの姿が見える。
明るい日差しの中でのその様子は、
同じ世代の里子を、良い気持ちにさせてくれた。
ところが、その中の一人、背の高い黒人の青年が、
こちらに向かって大きく手を振ってきた。

始めは、自分へとは思わなかったが、
よく見てみると、大学の同じ教室で勉強をしている青年だった。
確か、アメリカから来ていると聞いていて、
ボブと言う名前も思い出すことができた。

走り寄ってきた彼に、
勉強にちょっと疲れたから、気分転換に散歩しているの、
そう、見上げるようにして話すと、
詰めて勉強を続けるよりも、間に、ゆっくりする時間を入れる方が、
間違いなく効果があがるとの、話を聞かせてくれた。
里子を近くのドリンクショップの椅子に座らせ、
ちょっと、待っていて欲しいと、
二人分の飲みものを頼み、シャワー室に入って行ったのだった。

昼下がりのビーチを眺めながら、
山盛りの砕かれた氷の入った飲み物から、伸びる二本のストローに口を付ける。
冷たいトロピカルドリンクは、少しアルコール分を強く感じたが、
美味しく感じられた。

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シャワールームから出てきた彼は、
黄色の綿シャツが、黒い肌によく似合っている。
カウンターのドリンクを一息で飲み干すと、
車でドライブに行こうと、里子の手を誘った。

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モアナルア公園では、TVのCMで馴染みの大きな木に驚いたし、
ワイキキ動物園も、動物好きの里子には楽しめた。
乗せてもらった自動車が、学生には不釣り合いなものであることは、
そのことに疎い里子にも感じられたが、
彼は、あっさりと、母親のものだと答える。
毎年、家族で訪れるハワイでのバカンスのために、
親たちが、ホノルルのホテルと年間の契約をしていて、
その時のための、自動車の一台らしかった。

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そのことよりも、里子が驚いて尋ねたのは、
その、流ちょうな日本語のことである。

小さいころから、身の回りの世話をしてくれたメイドが日系の女性だったことや、
ハイスクール時代の家庭教師も、留学している日本人の女学生だったこともあり、
日本語以外にも、たくさんの日本文化について教えてもらったとのことであった。

ここ数年は、行ってはいないが、
きっと、近々、また、日本を訪れることになるから、
その時は、里子にガイドを頼むからとの約束まで受けてしまった。

海沿いの広い道路を、赤いオープンカーが快調に走る。
真っ青な海、砕ける波。爽やかな海風。ヤシの並木。
彼が語る、楽しいお話が、
バカンスだったら、どんなに楽しめるだろうと思いながらも、
今だけは、気持ちの良い時間に、身体全体が包まれるのを許していた。

少し早いが、夕食にしようと誘われた。
遅くなると勉強の時間に差し支えるだろうからと、
里子は、頷く。

そろそろ、日本食が恋しいころだろうと、
彼が連れて行ってくれたのは、少し、高級な寿司屋だった。
好きなものをどうぞと言われたので、
遠慮なく、頂く。
あわびやうになどの他に、アジやさばなどをお願いした。
まぐろなどの、脂ぎったのは、少し苦手だったが、
どれも、美味しくて、日本を思い出させてくれた。
そして、それ以上に、楽しかったのは、
彼の、豊かな話題だった。

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基礎的な医学を学んだあとは、
研究室で感染症の勉強を続けたいと言う。
患者を相手にするよりは、
その方が、自分には生に合っているようだとも話してくれた。
アメリカンフットボールの選手だけあって、
二の腕も、肩も、里子がこれまで、
日本の男性では見たこともないような逞しさだったが、
彼の、話題は、それには似つかわしくない、
教養に溢れた内容であった。

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ビールで喉を潤した後、彼の好物だという日本酒を二人で頂いた。
日本にいても、それほどたしなむことはことはなかったが、
なぜだか、ひどく美味しく感じられ、
日本人の自分が、そうでない彼にそのことを教えられたことが、
なんだか、ひどく、可笑しくも思えたのだ。

自分のマンションで二次会をしようと言われ、
それほど、躊躇することなく応じることにしたのは、
まだ、時間が早かったし、少しくらいお付き合いをするのが、
結構高価な食事を頂いた、お礼だとも思えたからだ。

スポーツカーが、建物の地下にある駐車場滑り込んで停まり、
エレベーターで、最上階に向かうと、
広い廊下の両脇に木製のドアを見ることができた。
部屋の中は、家族で過ごすこともあるというだけあって、
ちょっと驚くような贅沢な広さで、
高級そうなソファーが、いくつも配置してある。
ビーチに向かっての窓とベランダからは、
申し分のない常夏の海とヤシの木を眺めることができた。

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一年中で一番陽の入りが遅い夏。
食事が早かったため、
ベランダからは、
写真で見るような、見事なサンセットを、ちょうど、眺めることができ、
薄っすらと酔っていた里子を喜ばせた。

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シャワーを勧められたが、
ボーイフレンドの部屋で、シャワーを使うことが、
これから、どんな時間を過ごすかの、約束のように思えて、
微笑みながら、一度は、断ったのだが、
そんなことを考えてしまったことが、
紳士な時間をつくってくれた、彼に申し訳ないことのようにも思えた。

僅かな間に、満々としたお湯が張られたバスタブに、
身体を横たえた。
今のホテルでは、シャワーだけだったので、
久しぶりの入浴は、里子をリラックスさせてくれた。


脱衣所に戻ると、
そこに置いていたはずの自分の下着やブラウスがないことに、
正直狼狽えたが、
音を立てていたドラム式の洗濯機の、
ガラスの向こうで回るそれを見つけることができた。

そんな里子に気が付いたのか、
ドアの向こうから、
そこに置いている新しいバスローブを使うといい、
帰るまでには、洗濯機が何とかしてくれるさ。と、
さっきと、同じような、流ちょうな日本語が聞こえてきた。

下着さえ付けていない身体に、良い匂いのする真新しいバスローブを羽織ると、
思い切って、バスルームのドアを開ける。
入れ替わりに、彼が入ってきたが、
すでに、上半身のポロシャツは脱がれていて、
驚く程逞しい筋肉を、目を伏せながらやり過ごすしかなかった。

冷蔵庫に、とびきり美味いカクテルがあるから、
との彼に言われるがまま、
上質なふたつのグラスに氷を入れ、ホノルルの海と同じような色の
カクテルを注ぐ、ジンの味がしたが、シャワーを浴びて火照った身体には、
気持ちが良く思える。

グラスを持ったまま、ベランダに出ると、
遠く離れた日本に向けて、水平線に沈みかけた陽が見え、
やはり、物寂しいものがあったが、
感傷に浸る間もなく、後ろから、彼が抱きしめてきたのだ。

そんなシーンはないだろうと、思ってもいた。
教養豊かな彼が、クラスメイトである自分の身体を求めるのだろうか。
浜辺で見つけた時の、彼の爽やかな顔。
寿司を食べながらも、将来を語っていた、真面目な彼の顔。
そんな、彼が、
異国の女性である、自分のような、
外国の女性に比べようもない幼い身体を欲しがるのだろうか。
そんなことを思うまでもなく、
すこしだけ、力の入った彼の両手が、
里子の身体から、白いバスローブを脱がせたのだった。

自分にとって、初めての女性は、日系のメイドだったし、
女性を抱くことの喜びを教えてくれたのも、家庭教師の日本の女学生だった。
自分にとって、日本の女性は、そして、日本という国は特別なものだ、
と、耳元に寄せられた彼の唇からの低い声が、
里子のこころと身体に深く響いた。

真っ白なバスローブが、
ベランダのフローリングに音も立てず、滑り落ちると、
里子の白い小さな身体に、
彼の、褐色の大きな身体が被さってきて、
そして、そのまま軽々と抱き上げられ、
ベッドルームに運ばれる。

思いもよらない時間を迎えようとしていることを、
里子は、まだ、理解できないでいた。

桂一も含め、既に数人の男性との経験があり、
その数は、多いとも、そうでないとも思えたが、
いづれも、自分の女としての身体は、喜々として男のものを迎え、
そして、目も眩むような喜びも教えられていた。

けれど、彼の身体が、自分の身体に被さってきた途端、
それまでの経験では、役に立たないことは間違いないように思えたのだ。

里子の、さらさらとした輝くような白い肌に、褐色の肌が重なろうとしていた。
逞しい両腕で支えられていたお陰で、
彼の身体の重さは、幸いに感じることはなかったが、
すぐに、里子の可愛らしい桃色のくちびるに、
彼の分厚いくちびるに覆いかぶさってくると、
喘ぎのために、
うっすらと僅かに開いていたくちびるを開き分けた長い舌が、
ぞろりと、里子の舌に絡んできた。
そして、ずずっと、強く吸われたただそれだけで、
里子は、あえなく朦朧とさせられたのだ。
半身を起こしたボブは、里子の裸体を見下ろしながら、
幼いとも思える秘唇に、二本の指を向けてみたが、
幸い、シーツを濡らほど、蜜液が溢れ出していて、
自分のものを迎えるための準備は、既に、整いだしているように思える。

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恐ろしいような、太く、長く、熱いものが、
自分の秘唇にあてがわれたその時になって、
里子は、やっと、朦朧としていた霧が、僅かに晴れたように思えたが、
けれど、それは、自分のものがおびただしく濡れ、
そのお陰で、その恐ろしいものが、
だんだんと秘唇を、押し開き始めていることを、実感することでもあったのだ。

彼のそれが目に入った瞬間、
自分の身体が、とても、受け入れられるとは思えず、
小さな悲鳴を上げて、身体をよじらせたが、
シーツに就いているいる背中に、脇の下から手を回され、
彼の広い胸板が、自分の乳房に触れてきて、
もう、女として彼を迎える姿勢が、
完了したことを自覚するしかなかったのである。

何か、彼が言ったような気がしたが、
上手く、聞き取れなかった。
痛くないようにするから、と、
そう、言われたのかもしれない。

少しづつ、彼のものが、自分のものを押し開き、
そして、進み、そして、戻り、そして、更に、進み。
奥から止めどなく溢れる蜜液の助けを借りて、
とうとう、奥にまで、彼のものが届いたことを知ることとなった。

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痛みはなかったが、その圧倒的な大きさのために、
里子は、可愛らしい口を、はしたないほど開いて耐えるしかなかったのだ。
ボブの褐色の胸板が、自分の顔の真上にあるというのに、
彼のその強靭な肉体の重さを感じることはなかった。
里子の細い裸体の両脇に肘をついて、
苦しい思いをさせないようにしてくれていることが察せられが、
彼女の身体の奥から入口まで、ゆっくりと前後する彼の長大なものは、
それ以上に、未経験の時間を、里子に与え続けた。

手のひらで、それ以上は無理だと思えるほどシーツを握り締めた。
仰け反って、背中をベッドから浮き上がらせた。
けれど、身体の奥から激しく燃え上がる快感からは、
とうてい、逃げおおせることはできないように感じられたのだ。

突かれるたびに、頂に近づいていることがわかり、
このまま、喜びの声を、ボブに聞かせてしまうことに、
恐れさえ感じた。
それに、自分の喜びに合わせて、
ボブは、自分の男としての印を、そのまま、里子の身体の奥に
注ぎ入れるつもりなのかもしれなかった。
安全な日ではいように思われたが、そのことに抗うほどの余裕は、
もう、里子には、残ってはいないように思われた。

彼の褐色の身体が、いくらかの重さを感じさせながら、
里子の幼いと思える白い身体に被さってきた。
後僅かで、その時が訪れることを察した里子は、
自分から、ボブのくちびるを求め、彼の背中に手を回すと、
自分の身体が求める喜びに、正直に従うことを許してしまうしかなかった。

目の眩むような快感の頂が里子を襲う前に、
里子のくちびるから顔を離したボブから、曇った唸りが迸った。
それまで、大切に包んでくれていたボブから、
想像できないほどの力で抱きしめられると同時に、
明らかに乱暴だと思える激しい腰の動きが始まると、
二人ともお互いの頂に、見事に自分たちを合わせながら、
桃色の喜びの声を交差させたのだった。
白い喜びの光が、里子の目の前を走ると同時に、
身体の中にあったボブのものが、それまで以上に硬く大きく膨らみ、
暖かな彼の印が、里子の身体の奥に注がれ始めた。

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どうして、こんな時間を迎えることになったのか、
どうして、自分は、そのことを拒めなかったのか、
身体に納めきれなかったおびただしい印を、
彼のものを迎えたままの秘唇から滴らせながら、
絶え絶えの喘ぎの中で、里子は、そう、思うしかなかったのである。

暫くの時間も経たぬままに、
身体を抱き起され、獣のように繋がることを求められた。
治まりかけた息遣いのまま、
気怠く身体をお越しかけたが、不意に腰を抱き上げられ、
最初のときと同じような、恐ろしい太さと硬さを蘇らせた彼のものを、
彼の思うがままに、濡れそぼった秘唇に迎えたのだった。

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開け放された、海側のベランダから、
夕暮れ時の、涼しげな風が吹き込んできて、
二人の激しい息遣いと、二人の繋がったところからの濡れた音が、
重なるようにして、聞こえていたのだった。

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09:30  |  「幸せの行方」  |  Trackback(0)  |  Comment(3)
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